楽天の三木谷が面白い、というよりもかなり無責任な事を言ってるな。昨日、厚労省が薬のネット販売に関し、副作用リスク審査中23品目の規制と劇薬5品目のネット販売は禁じると公表した。
だが、現在禁止されている23品目に関しては審査終了後には、当然ネット販売は規制解除される事となる。審査は3年とされている様だが、3年以内に終了となった時には、その時点で解除されるとされている。
そして、消費者などの安全を真摯に考えるなら、劇薬などの販売が許される訳など無い。
三木谷は劇薬含めた28品目のネット販売に関し「科学的根拠が無い、時代錯誤も甚だしい」と発言しているが、劇薬とは何なんだ。簡単に言えば、毒薬みたいなもんだろう。そんな物までの販売まで許可しろという意図が全く分らない。
また、薬品は大きな副作用をもたらす物が多くある。自分も持病で処方箋を飲んでいるが、副作用で苦しめられた事が数回ある。その副作用が体にどれだけの影響をもたらすかなど、体験した者で無ければ分らないだろうな。
俺は、非常に苦しい思いをさせられて、医者に訴えれば、すぐにその薬の処方を止めたが。劇薬だけでは無い。23品目の副作用のリスクというよりも危険度の審査を行っているとしているが、三木谷は劇薬も副作用の危険度もハッキリしていない23品目もネット販売を許可しろといっている。
あいつは、消費者の安全や安心を意識して訴えているのか。そうは全く思えんな。単に自分達の商売をもっと活発化させろ、儲けさせろと言っているだけなんじゃないのか。
第一、ドラッグストアなどでも第2、第3類薬品は個人の判断で選択し購入できるのかもしれない。だが、第1類薬品に関しては、薬剤師への相談が無くてはならないとされている。求める個人の症状や、体に適している薬であるか否かの判断を求めなければならないとしているのだろう。
ネット販売企業は、これに関し薬剤師相談窓口を設置し、電話やメールでの相談に迅速に応じるとしている。だが、ネットから購入しようとする者が、必ず電話やメールでの相談を行うという確信はあるのか。
そんな相談が無くとも、注文があれば、購入者の判断責任として薬剤師への相談を訴える事無く、そのまま注文に応じる可能性も十分にある。
現在のドラッグストアや薬局では、第1類薬品の購入には必ず薬剤師に相談しなければならないとされている筈だが、ネット販売では必ずしも相談がされるとは限らないんだよ。ネットショップにとっては、客の体調の安全・安心などどうでもいい、自分達が儲かればそれで良いんだと。
自分達さえ良い思いをすればそれで良い、といいように思ってんじゃないのか。
まして、日本中の全ての人がネットショップを利用してるなんて事など有り得ないだろう。どころか、ネットショップの存在も知らない人も多いんじゃないのか。
なのに、全ての薬がネット解禁されれば過疎地の人や近くに薬局が無くて困ってる人など、全ての人が助かるようになると言い切っているが、絶対にそうなるとどうして言い切れる。
全ての薬品のネット解除がされれば、全ての人が救われるなんて根拠は一体どこにあるんだ。
アゴラのブログに、全薬品のネット販売が解除されなかった事は、「ネットによる販売は危険」という根拠無い理由で禁止していると書いている者もいる。劇薬に危険性など全く無い、安全な物だと言い切れるのか。
副作用の危険度のハッキリしていない薬品も、安全なんだと何故言い切る事が出来る。
読売、毎日、日経、高知新聞の社説を見れば、薬のネット販売に関する事が書かれてある。
日経は、厚労相はネット販売は危険性が高いが、対面販売は安全性が高いとしているが、ネット、対面共に売り手は薬局・薬店の薬剤師で、対面販売は安全が希薄であり、ネットが危険なら対面も違法としなければならないとし、全薬品販売を許可しなかった事を批判している。
対し、読売、毎日、高知新聞の社説に共通している事は、現在の大衆薬からも思い後遺症や、少ないが死亡させる副作用が発生している。現在販売されている大衆薬でも決して安全であるとは言い切れない事は明らかだ。
この様な事実は、薬品販売の企業であればしっかりと把握しきっているのではないのか。大衆薬でも副作用による思い後遺症や死亡例が明らかとされているが、販売禁止とされた劇薬や、副作用の安全度が明らかとなっていない薬を販売して消費者達の安全を保障する事は出来るのか。
その様な事など一切意識すること無く、単に商売を繁盛させる事ばかりに目を向けてしまっている。非常に無責任な主張を訴えているのではないのか。こんな者達に、本当に病気に苦しみ治したいと思っている人々の要望に応える事は出来るのか。
強く思えてならない。自分達の儲けだけじゃ無く、病気に苦しみ薬を求める消費者の事も真剣に考えてもらいたい。そんな意思が持てない、全く無いのなら、ネットでの薬品販売など一切行わないでもらいたい。