女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

彼とふたりの九州女装旅行②

2023年08月17日 | ★女装体験記
今日も暑いですね。
昨日はお酒を沢山いただいて眠りましたので、明け方はあまりの暑さで目が覚めました。

さて、女装して旅行に行くことになったしのぶさん。
スーツケースに沢山のお召し物と唯一の男性もの、髭剃りを入れて、別府航路の旅客船にパパと一緒に乗船します。

船中にて
 待ちに待った九州女装旅行。でも、しのぶの心中は不安でいっぱい。だってこれから完全に女として、すごさねばならないのだから。しかも戸外へ堂堂と出て--。今までにも女装外出はたびたびしてるけど、それは夜間や、人目の余りない場所を短時間散歩する程度。いくら私が女っぼい顔や体をしてるからって、パパは大丈夫と云うけど。
もしも人前で女装がバレだ時の恥ずかしさを思うとたまらない。でも、こんなチャンスは一生にそうたびたびあるものじゃないし……思いきってこの5日間女として暮らしてみよう。

 しのぶのスーツケースには色々な着がえと共に、和装好みのパパのためにまっかな腰巻やピンクの長儒絆、それにカツラのスペアが入ったため、もう満杯。でも彼の命令で、この中で男の持ち物はヒゲそり用のカミソリだけ。なにしろ初めての女装旅行に緊張いっぱいで、二人で借りてる家でパパを待った。約束の時間にやって来たパパは私をひと目みるなり、
 「おう、しのぶとてもきれいだよ。どこから見ても正真正銘の女だよ。若奥さんていうところかな。これなら五日間大丈夫。保証するよ」
 「ほんと? 大丈夫かしら、私心配で何日も寝ずに考えたのよ。あーでもないこーでもないって。だからスーツや髪型も余り目立たない地味なものにしたの。これだってパパがガードしてくれるからできるのよ、とてもひとりじゃ無理だわ。だからお願い、私を助けてね」
 「OK、大丈夫」

 別府航路の船には夜の九時過ぎに乗りこんだ。明朝、別府港に着く予定。
パパったらわざとグリーン船室でなく一般船室に入る。これも、しのぶをより人目にさらして、一時も気を許さないようにするためのこと。一般船室は皆、ゴロ寝で枕一コと毛布一枚きり。

 しのぶは周囲の目が気になって、始めはうつむいてばかり。幸い私達のまわりは、修学旅行の高校生の一団と、すぐ隣りは中年婦人の小グループで、一番恐い同年輩の女性がいなくて一安心。床は力1ペョト張りだが、女なので正座か横座りのどちらか、アゲラなどかくこともできず大変窮屈だった。

 出航間もなくは、騒がしかった船内も静かになり、大部分の人が眠りにつく。しのぶも毛布を思いっきり胸の上までかぶって横になったけれど、なかなか寝つけるものではない。パパは、と見るとお酒のせいかグッスリと寝入って、イビキさえたてている。憎らしいパパ。私はこれからどんなことになるのやら……と不安になって、ますます目がさえてくる。明け方ちょっとウトウトしたがハッとして目が覚め 「あっ、今の私は女なんだから注意しなくちゃ」 と、また緊張する。

 とうとう一晩中、まんじりともせずに夜が明けかけてくる。周囲は寝静まり誰一人としておきていない。私はソッと抜け出して女性用トイレヘ。どうしても嫌なヒゲが一晩の間に伸びてくるから、処理しなければ。化粧をおとして、また、お化粧のやりなおしをする。夜中に女性用のトイレでこんなことをしなければいけないなんて、今さらながら女芸者の苦労を痛感する。床に戻っても眠ることはできず、ひとり座ったまま女性週刊誌を読む。早く別府港に着いてほしい思いでいっぱい。


夜行の船旅は大変ですね。
パパもお金持ちなのですから、個室を取ってあげればよかったのに、としのぶさんに少し同情します。

でも、パパの
「おう、しのぶとてもきれいだよ。どこから見ても正真正銘の女だよ。若奥さんていうところかな。これなら五日間大丈夫。保証するよ」
こういう誉め言葉は大切ですね。
これを聞いた時はしのぶさんの気持ち、最高でしょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼とふたりの九州女装旅行①

2023年08月17日 | ★女装体験記
暑いですね。
湿った南風がいつまで続くのでしょうか。
みなさま、水分補給と塩分補給を忘れないでください。

さて、日中は『別冊くいーん 7号(1987年10月)』「女装告白手記~25人の体験実話」のなかで私が興味深く読んだのは、水野しのぶさんの「忘れ得ぬ思い出~彼とふたりの九州旅行」です。

文章から推察すると、しのぶさんは小柄で色白の女装子さん。B面は若い営業マンです。
パパは東京の家族から離れて単身赴任です(大阪でしょうか)
パパとしのぶさんはラブラブで、同棲しているようです。
そしてしのぶさんはM性を持っています。
パパはそんなしのぶさんにぞっこんのようです。

ある日、パパはしのぶさんに素晴らしい提案をします。

彼とふたりの九州旅行~忘れ得ぬ思い出  水野しのぶ

「しのぶ、いい話があるんだ。じつは俺、今度休みが1週間とれるんだ。
東京へ戻って女房や子供にサービスしてこようかと思ったんだが、こんなに長い期間だとしんどいし、月に二度は帰って家庭サービスをしてるんだから充分さ。
それでこの機会に、しのぶと四泊五日の九州温泉旅行はどうかと思ってね。だってお前は俺とのべットの中で、一度でいいから完全女装のまま、パパと温泉旅行がしたいっていってたじゃないか。だから俺は休みが決まった時、まっ先にこの話を思いついたのさ。
 ぜひ行こうよ。別府航跡で泊りは別府、宮崎、雲仙だよ。しのぶは出発から帰着まで、すべて完全女装で俺の妻として通すんだ。
 なに! 女装がバレないかって?
 心配ないよ。しのぶはもともと小柄で骨細で、おまけに色がぬけるように白いんだから、どこから見たって……女装の方が似合ってるくらいだよ。服や靴だって女物がピッタリだし。それに俺がしっかりとガードしてやるから大丈夫さ。

 どうだい、五日間完全に女になって旅行してみないか? 
 貴重な体験になるよ。お前のスーツケースの中身は女物の下着やカツラ、化粧品など全部女性用のものばかり。俺の方はムチやコケシのMのお前をいじめる道具がいっぱい……ってわけさ。旅先のホテルでのSMも良いものだよ。さあ決心しな。
 行かないのならお前とはもう絶交だよ。しのぶは独身だし、セールスマンだから連休がとり易いだろ。さあ、早く会社に届けを出してくるんだ。俺はもう、二人分の船やホテルを予約しとくからね。心配するなって。俺にすがってついてくれば良いのさ。
 じゃ、きっとだね。約束するよ。楽しみだなア……」


こうして、しのぶさんはパパと夫婦として4泊5日の九州旅行に行くのでした。
 出所:『忘れ得ぬ思い出~彼とふたりの九州旅行』水野しのぶ 『別冊くいーん 7号(1987年10月)』

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする