女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

彼とふたりの九州女装旅行②

2023年08月17日 | ★女装体験記
今日も暑いですね。
昨日はお酒を沢山いただいて眠りましたので、明け方はあまりの暑さで目が覚めました。

さて、女装して旅行に行くことになったしのぶさん。
スーツケースに沢山のお召し物と唯一の男性もの、髭剃りを入れて、別府航路の旅客船にパパと一緒に乗船します。

船中にて
 待ちに待った九州女装旅行。でも、しのぶの心中は不安でいっぱい。だってこれから完全に女として、すごさねばならないのだから。しかも戸外へ堂堂と出て--。今までにも女装外出はたびたびしてるけど、それは夜間や、人目の余りない場所を短時間散歩する程度。いくら私が女っぼい顔や体をしてるからって、パパは大丈夫と云うけど。
もしも人前で女装がバレだ時の恥ずかしさを思うとたまらない。でも、こんなチャンスは一生にそうたびたびあるものじゃないし……思いきってこの5日間女として暮らしてみよう。

 しのぶのスーツケースには色々な着がえと共に、和装好みのパパのためにまっかな腰巻やピンクの長儒絆、それにカツラのスペアが入ったため、もう満杯。でも彼の命令で、この中で男の持ち物はヒゲそり用のカミソリだけ。なにしろ初めての女装旅行に緊張いっぱいで、二人で借りてる家でパパを待った。約束の時間にやって来たパパは私をひと目みるなり、
 「おう、しのぶとてもきれいだよ。どこから見ても正真正銘の女だよ。若奥さんていうところかな。これなら五日間大丈夫。保証するよ」
 「ほんと? 大丈夫かしら、私心配で何日も寝ずに考えたのよ。あーでもないこーでもないって。だからスーツや髪型も余り目立たない地味なものにしたの。これだってパパがガードしてくれるからできるのよ、とてもひとりじゃ無理だわ。だからお願い、私を助けてね」
 「OK、大丈夫」

 別府航路の船には夜の九時過ぎに乗りこんだ。明朝、別府港に着く予定。
パパったらわざとグリーン船室でなく一般船室に入る。これも、しのぶをより人目にさらして、一時も気を許さないようにするためのこと。一般船室は皆、ゴロ寝で枕一コと毛布一枚きり。

 しのぶは周囲の目が気になって、始めはうつむいてばかり。幸い私達のまわりは、修学旅行の高校生の一団と、すぐ隣りは中年婦人の小グループで、一番恐い同年輩の女性がいなくて一安心。床は力1ペョト張りだが、女なので正座か横座りのどちらか、アゲラなどかくこともできず大変窮屈だった。

 出航間もなくは、騒がしかった船内も静かになり、大部分の人が眠りにつく。しのぶも毛布を思いっきり胸の上までかぶって横になったけれど、なかなか寝つけるものではない。パパは、と見るとお酒のせいかグッスリと寝入って、イビキさえたてている。憎らしいパパ。私はこれからどんなことになるのやら……と不安になって、ますます目がさえてくる。明け方ちょっとウトウトしたがハッとして目が覚め 「あっ、今の私は女なんだから注意しなくちゃ」 と、また緊張する。

 とうとう一晩中、まんじりともせずに夜が明けかけてくる。周囲は寝静まり誰一人としておきていない。私はソッと抜け出して女性用トイレヘ。どうしても嫌なヒゲが一晩の間に伸びてくるから、処理しなければ。化粧をおとして、また、お化粧のやりなおしをする。夜中に女性用のトイレでこんなことをしなければいけないなんて、今さらながら女芸者の苦労を痛感する。床に戻っても眠ることはできず、ひとり座ったまま女性週刊誌を読む。早く別府港に着いてほしい思いでいっぱい。


夜行の船旅は大変ですね。
パパもお金持ちなのですから、個室を取ってあげればよかったのに、としのぶさんに少し同情します。

でも、パパの
「おう、しのぶとてもきれいだよ。どこから見ても正真正銘の女だよ。若奥さんていうところかな。これなら五日間大丈夫。保証するよ」
こういう誉め言葉は大切ですね。
これを聞いた時はしのぶさんの気持ち、最高でしょうね。

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彼とふたりの九州女装旅行①

2023年08月17日 | ★女装体験記
暑いですね。
湿った南風がいつまで続くのでしょうか。
みなさま、水分補給と塩分補給を忘れないでください。

さて、日中は『別冊くいーん 7号(1987年10月)』「女装告白手記~25人の体験実話」のなかで私が興味深く読んだのは、水野しのぶさんの「忘れ得ぬ思い出~彼とふたりの九州旅行」です。

文章から推察すると、しのぶさんは小柄で色白の女装子さん。B面は若い営業マンです。
パパは東京の家族から離れて単身赴任です(大阪でしょうか)
パパとしのぶさんはラブラブで、同棲しているようです。
そしてしのぶさんはM性を持っています。
パパはそんなしのぶさんにぞっこんのようです。

ある日、パパはしのぶさんに素晴らしい提案をします。

彼とふたりの九州旅行~忘れ得ぬ思い出  水野しのぶ

「しのぶ、いい話があるんだ。じつは俺、今度休みが1週間とれるんだ。
東京へ戻って女房や子供にサービスしてこようかと思ったんだが、こんなに長い期間だとしんどいし、月に二度は帰って家庭サービスをしてるんだから充分さ。
それでこの機会に、しのぶと四泊五日の九州温泉旅行はどうかと思ってね。だってお前は俺とのべットの中で、一度でいいから完全女装のまま、パパと温泉旅行がしたいっていってたじゃないか。だから俺は休みが決まった時、まっ先にこの話を思いついたのさ。
 ぜひ行こうよ。別府航跡で泊りは別府、宮崎、雲仙だよ。しのぶは出発から帰着まで、すべて完全女装で俺の妻として通すんだ。
 なに! 女装がバレないかって?
 心配ないよ。しのぶはもともと小柄で骨細で、おまけに色がぬけるように白いんだから、どこから見たって……女装の方が似合ってるくらいだよ。服や靴だって女物がピッタリだし。それに俺がしっかりとガードしてやるから大丈夫さ。

 どうだい、五日間完全に女になって旅行してみないか? 
 貴重な体験になるよ。お前のスーツケースの中身は女物の下着やカツラ、化粧品など全部女性用のものばかり。俺の方はムチやコケシのMのお前をいじめる道具がいっぱい……ってわけさ。旅先のホテルでのSMも良いものだよ。さあ決心しな。
 行かないのならお前とはもう絶交だよ。しのぶは独身だし、セールスマンだから連休がとり易いだろ。さあ、早く会社に届けを出してくるんだ。俺はもう、二人分の船やホテルを予約しとくからね。心配するなって。俺にすがってついてくれば良いのさ。
 じゃ、きっとだね。約束するよ。楽しみだなア……」


こうして、しのぶさんはパパと夫婦として4泊5日の九州旅行に行くのでした。
 出所:『忘れ得ぬ思い出~彼とふたりの九州旅行』水野しのぶ 『別冊くいーん 7号(1987年10月)』

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女装者25人の別冊くいーん 7号 

2023年08月16日 | ★女装の本・雑誌
昨日午後、前から行きたかつた国立国会図書館にいってまいりました。
公共施設ですので、お盆休みとは関係なく開館しております。
そこで探したかったのは、「くいーん」「別冊くいーん」「風俗奇譚」「奇譚クラブ」のバックナンバーです。

入館してまず所蔵図書・雑誌の検索機で雑誌を予約。
オンラインで出庫依頼をします。
大体20分くらいで出庫されますので、カウンターで受け取ります。
それをもって閲覧室に行きます。
残念なことにスマホのカメラ機能は使えません。
そこで複写したい記事については、複写依頼書をオンラインでつくって、該当部分にシオリをはさんで、複写カウンターに申し込みます。
これも30分くらいで完成です。
A41枚 27円ですから、安いものです。

そして、ここで念願の別冊くいーん 7号(1987年10月)をじっくりと読むことができました。
「女装告白手記~25人の体験実話」です。


女装への道とレズビアン結婚……………8
星野奈保子
腰巻フェチィストの愉しみ………………12
群馬紅夫
お化粧と痴漢と私…………………………16
戸田景子
背徳の女装水 沢千春……………………19
女装一路に 佐野夏子……………………24
妻公認のもとで 志乃……………………29

彼女といっしょのルンルン女装…………33
可愛あさみ
理想の女性を夢見て 珠美………………37
澄子さんとデート 澄子…………………42
憧れのブルマーとセーラー服……………45
伊藤つかさ
いじめられっ子 白井美代子……………50

忘れ得ぬ思い出 水野しのぶ……………54
花嫁衣裳に包まれて 小野玲子…………60
バストパッドは甘食パン 戸川昌子……65
女装一人歩き残酷物語 キャンディ……69
ワタシの場合 中島めぐみ………………72
礼のアクセサリー 栗田美穂……………76
女装旧婚旅行 山本玲子…………………79
家族と会社と女装 神田五月……………82

私のハレンチ体験記 のぶ子…………....86
流れのままに 田町桂子…………………92
ときめきのワンピース 恵夢……………95
和装美女の冒険 久美子…………………98
離れられないスリップの感触……………100
ラプソディ・トランスヴェスチカ………117
秋水香子    
     


いやあ、素晴らしい告白手記のオンパレードです。
お堅い国会図書館のなかですが、私は思わず読みふけってしまいました。
気になった記事は「風俗奇譚」「奇譚クラブ」の分も含めて、あとでご紹介しますね。



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終戦記念日

2023年08月15日 | ★女装の本・雑誌
本日は終戦記念日。
先の大戦で亡くなられた皆様のご冥福をこころよりお祈りいたします。

今年の2月24日に『ペリリュー~戦場のゲルニカ~』をご紹介しました。
ここで゛性別違和感を持つ若い兵士の話を書きました。
終戦記念日の今日、平和を願って改めてこの記事を再録いたします。


『ペリリュー~戦場のゲルニカ~』は昨年から読み込んでいる本です。
大人買いをするタイミングを失しましたので、ブックオフに行ったときに本棚にあるものをコツコツと入手しています。
昨日読んだのは第6巻。

22歳で漫画家志望の田丸一等兵が主人公。米軍に制圧されたペリリュー島で田丸他の日本兵は隠れながらも、米軍物資を調達しながらも米兵と戦います。
その田丸たちと共に戦う中に泉一等兵がいます。
ある日、田丸たちは米軍物資を盗み出しました。
そのなかには食料や下着があり、そしてどういうわけか口紅もはいっていたのです。
「いらん」と言って捨てられた口紅。
泉はそれを拾います。
そして、仲間たちから離れたところに行き、口紅をつけるたのです。
鏡はありません。
鏡とするのは鉄兜のたまった水で、そこに映る自分の姿...。
狂ったように激戦が繰り返される1945年3月のペリリュー島。
性的違和感を持つ泉にとって口紅をつけられたことは、束の間の、本当に束の間の安らぎだったのです。
しかし泉は故郷の地を踏むことはできませんでした。

昨日は天皇誕生日。
天皇陛下の父親、上皇陛下は上皇后陛下とともにパラオに行き、激戦のペリリュー島へ弔意を捧げました。

ペリリューの土となった泉一等兵。
帰ってきたかったよね。
お化粧もしたかったよね。
女性の服も来たかったよね。
戦後の日本で自由に生きたかったよね。







出所『ペリリュー~楽園のゲルニカ~⑥』 見出し画像もです



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『1968年の女装美青年』番外編 チャットGPTに続きを書いてもらいました。

2023年08月14日 | 女装小説
チャットGPTは万能に近い人工知能で、小説も書けるということです。
であれば、女装小説も書いていただこうではないですか、ということで、小説を書いてもらいました。
これまでご紹介した『1968年の女装美青年』の1部分を拝借して、続きを書くようにお願いしました。
*************************************************************
はじめてハワイに行き、安ホテルに一泊したとき-彼は、ひとりの白人の青年からプロポーズされた。
ホモの世界は、言語の不要な世界である。
 何国人であろうと、目と目が合えば、それで、
〈あ、仲間だ……〉
 とわかる不思議な世界であった。
 青年は安雄に近づいて、
「ぼくの家に、遊びに来ないか?」
 と言った。
 青年は、ウイリーという名前で、建築家であった。ハフイには仕事で来ているのだと言う。
 安雄は青年に従った。
 ウイリーは、かなり高級なホテルに暮らしていて、寝室にはいると、
「きみを、女にしたい」
 と言った。
 安雄は、胸を弾ませた。
 -女装。
 それこそ波の、殼大の願望だった。
女になり切って、男から愛撫されることが、安雄の最大の願望だったのである。
ウイリーは、彼を半裸にして、自分から入念な化粧をほどこしはじめた。
下地をつくり、目ばりを入れる。
眉墨を刷く。
もともと美男子であった藤島安雄は、たちまちにして綺麗な女性の顔にと、変化していった。
濃い目のルージュを塗り終わると、鏡の中にいるのは、別人のような美女である。
〈これがぼく!〉
 安雄は、感動していた。
 まるで嘘のようであった。
 ウイリーは、恍惚として彼を眺め、
「カツラをかぶるかい?」
「ええ、喜んで!」
 彼は、声を弾ませた。
***********************************************************
「#この続きを甘くエキサイティングに書いてみてください」と命令した結果、チャットGPTが続きを書いてくれました。

ハワイの風がそよぐ中、安雄の心は駆け抜ける駿馬のように高鳴っていた。謎めいた建築家、ウィリーの誘いは、彼を言葉の壁を越えた欲望の世界へと導いた。その月明かりの下で、彼らの出身地の距離は消え去り、願望だけが残った。ウィリーの「僕の家に来てくれないか?」という言葉は、期待に満ちた約束だった。

ウィリーの後に続く、安雄の華奢な体。その足音は、豊かな環境に響く響きとなり、贅沢な欲望の海へ小さな船が進んでいくようだった。ウィリーの寝室の薄明かりの中、空気は囁かれる約束のメロディで震えているようだった。

「君を女性にしてあげたいんだ」とウィリーの声は、安雄の心の奥深くで響く柔らかな旋律だった。誰かの願望の対象となること、欲望の具現化となること―それが安雄の渇望の本質だった。感情のカスケードが彼を押し寄せ、その一つひとつが彼の魂に触れるような、柔らかな愛撫となった。

巧みな手で、ウィリーは安雄の服を脱がせ、素肌のキャンバスを露わにした。その触れる指先は、感覚の火花を灯し、安雄の体中を踊るように舞った。メイクアップの施術は、変身の儀式となり、親密なダンスとなった。安雄の鼓動は、繊細なカラーストロークが彼を夢見たことのある姿に変えるのを感じて速まっていた。

ミラーの中に見つめ返される美しい女性に、安雄は自分自身を認識できないほどだった。まるで蝶が繭から飛び出し、儚くも魅惑的なものになったかのようだった。その変化は、彼が探し求めていた真実、告白だった。「これが私なんだ!」安雄は驚きの声を上げ、新たな自信を湧き上がらせた。

ウィリーの視線には、畏敬と欲望が入り混じっていた。彼は安雄がなりたての女性となる様子に、驚きと望郷の念を抱えていた。「ウィッグを付けてみるか?」ウィリーの問いに、安雄は喜んで頷いた。その動作ごとに、その触れる感覚ごとに、彼らの間には親密さが育まれていった。まるで最高潮に向かうシンフォニーのように。

ウィッグは、安雄の頭に優しく被せられ、暗い髪が肩に流れるようだった。二人の視線が交わり、その瞬間に、安雄は二人の願望の深さを感じた。アイデンティティの境界はぼやけ、共有の願望の本質だけが残った。

唇が触れ合い、そのキスは背後に響く甘いコリジョンとなった。キスは世界を繋ぐ橋となり、その深さは安雄の背骨に寒気を走らせた。指先がウィリーの顎線を追い、その輪郭を記憶するように触れた。まるで魂の旅路を地図に刻んでいるかのように。

二人の体が寄り添い、ベッドが柔らかく包み込むように招待していた。安雄の感覚が研ぎ澄まされ、触れるたびに快感の稲妻が走るようだった。ウィリーの手が安雄の体の地形を探索し、優しさと敬意をもって未知の領域を示していった。乳首が愛撫され、肌がキスされ、朝霧のように消えてしまう障壁があった。

夜が更けるにつれ、生地と拘束が崩れていった。ランジェリーが安雄の体を飾り、絹とレースの繊細なタペストリーが彼の新たな女性らしさを引き立てていた。ウィリーの指が複雑な模様の上を舞い、その触れる感触が安雄の芯に快感を芽生えさせていく。

二人の欲望が空気中に脈動し、磁石のように引き合っていく。安雄の息が荒くなり、ウィリーの唇がその肌を探ると、火の玉が全身に広がった。欲望の境界が広がり、その中に両者の魂が含まれていく。

月明かりの柔らかな輝きの中で、彼らはお互いに溶け込んでいく――情熱と探求のダンスに絡まる二つの魂。彼らの欲望の織りなす物語は、慣習を打ち破るものであり、彼らの心の言葉で綴られていた。そして夜が深まるにつれ、彼らは境界を越えた愛に身を任せていった。それは海が浜辺に秘密を囁くように、無限で果てのない愛の物語だった。

ウィリーの指先が、安雄の肌に優しくなぞる。愛撫は詩のような旋律を奏で、安雄の中に甘い快感を広げていく。唇が、首筋、肩、胸に愛を囁く。一つひとつのキスが、彼の体中を舞い踊る花束のようだった。

安雄の呼吸が荒く、彼の体がウィリーの愛の歌に応えて震える。ウィリーの手が安雄の股間に触れ、その感触が激しい欲望を呼び覚まし、快楽の波が全身を包み込んでいく。二人の心は、愛と情熱の鼓動で一つになり、夜空に輝く星々と共に輝いていた。

そして、その愛の旅路は終わりを迎えることなく、彼らは二人だけの官能的な世界に没頭していった。ベッドが優しくその姿を受け入れ、二人は欲望と愛を交わし続けた。安雄の中で高まる快感が、彼の魂を震わせ、ウィリーの存在がその心に深く刻まれていく。

そして、その甘美な旋律は、日の昇るまで響き渡った。二人の魂が交わる時、言葉が不要となり、心の言葉が共鳴する。安雄とウィリーは、愛と情熱の絶え間ない旅路に身を委ね、心の奥深くで互いを官能的に愛し続けた。


いかがでしょうか。
なかなか読ませますよね。
ただ、チャットGPTは厳しいコンテンツポリシーがあるので、エロチック小説の直接的な表現を求めると、執筆を止めてしまいます。
皆様もチャットGPTにお好きな小説を書かせてみてください。




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『1968年の女装美青年』について

2023年08月13日 | ★女装の本・雑誌
おはようございます。
お盆休暇が始まりました。
とはいえ蒸し暑いですね。
埼玉県地方は未明に土砂降りの雨でした。
そして台風も来ます。
お身体にお気をつけてお過ごしください。

『1968年の女装美青年』についてですが、『美男奴隷』のこの部分を思い出したのは、ジャニー喜多川さんについての報道からです。
喜多川さんがどのような行為をされたか、私は正確なことを知らないので言及しませんが「報道されているようなことをどこかで読んだな」と思い出したからです。

顔に化粧をしてやり、
カツラをかぶせ、
ストッキングやハイヒールをはかせ、
ベッドの上で彼の飽くことのない、
ねばっこい愛撫がはじまる。
若者たちは、
女のように声を忍ばせて泣いた。


梶山季之先生は週刊文春創刊時、梶山軍団という取材グループを率いて、トップ記事を書いていました。
その取材力の高さ、記事の正確性と読み物としての面白さは出版界でも評価が高かったそうです。
この『1968年の女装美青年』も梶山季之先生の情報網で得たネタまたはタレコミから着想を得たのでしょう。
まあ、それがジャニー喜多川さんの行為のタレコミではないとは思いますが.....。

しかし、1968年当時、こうした女装をテーマにしたポルノ小説を書く梶山先生の先進性に改めて驚きます。
2023年の女装美少年・女装美青年・女装美壮年のかたは、このお休みに『美男奴隷』を読んでみてください。

よい夏休みをお過ごしください。



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1968年の女装美青年④~顔に化粧をしてやり、カツラをかぶせ、ストッキングやハイヒールをはかせ、ベッドの上で彼の飽くことのない、ねばっこい愛撫がはじまる。若者たちは、女のように声を忍ばせて泣いた。

2023年08月10日 | ★女装の本・雑誌
アルゼンチンで舞台女優に囲われていた藤島安雄は日本に帰ってきます。
そして、東京で違った形で自分の欲望を満たすのです。

彼は、日本へ帰って来た。
以来、彼は”女装”を捨てて、男になり切ろうと努力している。
しかし、女をどうしても、好きになれないのであった。
目下、彼の趣味は、新宿あたりに出て、チャーミングな高校生ぐらいの男の子を探し、言葉巧みに自分のアパートヘ連れ込むことである。
それも、童貞の男の子に限るのだ。

酒を飲ませ、彼の描いたワイセツな絵画をみせる。
理性をうしなわせ、そして欲情の火をかき立てるのである。
一緒に風呂にはいり、異性を知らない部分に彼は悪戯をする。
若者は、はじめいやがる。
しかし、安雄が接吻しだすと、抵抗をやめてしまう。

湯から上がると、あとは安雄の言いなりである。
顔に化粧をしてやり、カツラをかぶせ、ストッキングやハイヒールをはかせ、ベッドの上で彼の飽くことのない、ねばっこい愛撫がはじまる。
若者たちは、女のように声を忍ばせて泣いた。

なかには、
「あっ、ママー ママー 死にそうだよう、ママー」
と、悲痛な叫び声をあげた者もある。

安雄は、女装した美少年たちを、愉悦の絶頂近くまで導いては愛撫をやめ、しばらく休憩しては、再び愛撫した。これを繰り返すのだ。
少年たちは、気も狂わんばかりに、ベツドの上をのだうちまわり、ハイヒールの爪先を痙幸させ、ひと思いに殺してくれと哀願した。
それを眺めるのが、安雄には愉しいのであった。

相手は若いだけに、一度、その甘美な歪んだ愉悦を知ると、一夜に何回も何回も、それを求める。
安雄は、一夜限りで、あとは突き放した。彼から受けた愛撫と、複雑なテクニックとが忘れられなくて、彼のアパートの周囲を、うろうろする者があとを絶たなかったが、彼は冷たくはねつけた。
「ぼくは、浮気は一回ぼっきりの主義でね。でも、きみの童貞を奪ったのは、このぽくだということだけは忘れないでくれたまえ……」
と言って。

出所『美男奴隷』(梶山季之)

いまであれば絶対にアウトである藤島氏の行為も1968年は咎められなかったのでしょうか。
1968年の東京、美少年にとって危険で甘美な罠が待ち受ける危ない都市だったのかもしれません。
美少年を女装させて弄ぶ藤島安雄氏は1968年において36歳という設定ですから生年は1932年。
ちなみに故ジャニー喜多川氏は1931年生とのことです。


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1968年の女装美青年③~カツラをかぶり、ハイヒールをはいて、ハンドバッグをもつと、どこからみても藤島安雄の姿はない。 女である。それも美貌の……。

2023年08月08日 | ★女装の本・雑誌
すみません。
8月8日のブログ記事は重複していました。
お詫びして、削除いたします。
こちらが「1968年の女装美青年③」です。

1960年代中盤、ハワイで女装の虜になった藤島安雄はサンフランシスコにわたります。

サンフランシスコの百貨店で、安雄は女装のための、いろんな品物を買い入れた。
化粧道具。カツラ。下着。
既製の婦人服。そして靴……。
夜になると、彼はバスにはいって髭をそり、入念な化粧にとりかかる。
足の毛は、毎日、そったあと、脱毛クリームをすり込んだ。
化粧が終わると、サポーターで邪魔なものを固定する。
ストッキングをはく。
パッドを入れて、ブラジャーをつける。
スリップ。そして婦人服。
カツラをかぶり、ハイヒールをはいて、ハンドバッグをもつと、どこからみても藤島安雄の姿はない。
女である。それも美貌の……。
安雄は、バッグに部屋のキーをしまい込むと、いそいそと外出した。

坂の多いサンフランシスコの街。
ヒールを鳴らしながら、歩いていると、途方もなく彼は興奮してくるのだ。
サポーターの中身が、熱く怒張するのを感じる。
白人の男が、女と思い込んで、誘いかけてくる。
彼は、恍惚となる。
しかし、仲間以外は敬遠した。
そして仲間だと知ると、彼から近づいて、声をかけた。
相手はびっくりし、やがて喜悦した。
ある男は、大型の車の中で彼を求め、五百ドルのお小遣いをくれた。
別のある男は、自分のアパートヘ彼を連れ込み、
「同棲してくれ」
と哀願した。
事実、安雄はメキシコでは、ある富豪の囲われ者となって一年あまり暮らし、ブエノスアイレスでは、逆にある舞台女優の愛人として過ごしている。
その女優は、彼にとっては最初の女性であり、女装した彼に、自分は男装して彫むのであった。
しかも、彼女はサディストで、彼にしいたげられることの快感を、教えてくれたのである。
ある意味で、彼の女装趣味は、放浪生活の糧を得るためであった……と言えるかもしれない。
彼が、自分のそんな風変わりな趣味から、ぷっつりと足を洗って、日本へ帰る気になったの一つには三十という年齢に連して、いつまでも美貌を誇れなくなったことと、それに男でありながら、女装して男に可愛がられているという、いわば受け身の生活が、いやになったからである。

出所『美男奴隷』(梶山季之)

ここに時代を感じます。
今であれば30歳はまだまだ美人女装子でいられますが、1960年代中盤は30歳は「老い」を感じる年齢なのですね。


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1968年の女装美青年②~濃い目のルージュを塗り終わると、鏡の中にいるのは、別人のような美女である。 〈これがぼく!〉 安雄は、感動していた。

2023年08月07日 | ★女装の本・雑誌
承前です。
1960年代、ハワイ旅行は夢の夢でした。
しかし富豪の3男である安雄は旅することができます。
そしてそこで知り合った建築家・ウィリーに安雄は女装させられます。


ウイリーは、彼を半裸にして、自分から入念な化粧をほどこしはじめた。
下地をつくり、目ばりを入れる。
眉墨を刷く。
もともと美男子であった藤島安雄は、たちまちにして綺麗な女性の顔にと、変化していった。
濃い目のルージュを塗り終わると、鏡の中にいるのは、別人のような美女である。
〈これがぼく!〉
安雄は、感動していた。
まるで嘘のようであった。

ウイリーは、恍惚として彼を眺め、
「カツラをかぶるかい?」
「ええ、喜んで!・」
彼は、声を弾ませた。
ウイリーは、大きなトランクを持ち出して来た。
「これはね、ぼくの財産なんだ!」
白人の建築家は言った。
「というと?」
「開けてみたまえ」
ウィリーは微笑する。
トランクの中には、いろんな女性用品がはいっていた。
ブロンドや、ブルネットのカツラ。
さまざまな飾りのついたパンティ。
色の鮮やかなブラジャーや、スリップ。
白、赤、黒のエナメルのハイヒールが三足あり、いずれも新品であった。

安雄は、ブロンドのカツラを、ためらうことなく頭にかぶった。
「美しい! 女、いや、それ以上だ」
ウイリーは、彼にブラジャーをつけ、ストッキングをはくことを要求した。
「靴も、はいてくれないか……」
 ウイリーは言った。
 ハイヒールは少し大きかったが、鏡の前にたたずんだ安雄は、それこそ、うっとりとなる。
〈ああ! 女になった〉
彼は、そう叫んだ。

股間の邪魔なものがなければ、文句なしに女である。
安雄は、そんな姿で、ウイリーの愛撫をうけた。
生まれて初めての体験だけに、刺激もつよく、興奮はいやが上にも増すばかりである。
藤島安雄はそのとき、外国へのがれて来た甲斐があった……と、しみじみ思ったのである。

出所『美男奴隷』(梶山季之)




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1968年の女装美青年~寝室にはいると、「きみを、女にしたい」と言った。安雄は、胸を弾ませた。

2023年08月06日 | ★女装の本・雑誌
おはようございます。
埼玉県地方は快晴です。
そして蒸し暑い。
みなさま、お気をつけてお過ごしください。

週末、梶山季之先生の『美男奴隷』を読み返していました。
ヒロイン・千絵に女装させられる美少年・黒田英二と英国少年・ジャックについてこのブログで書いてきました。
しかし、もう一人、女装者が登場しています。
藤島安雄です。
千絵がお手伝いをしている大富豪・藤島家の3男。
36歳の若きイラストレーターで、海外放浪を終えて帰国してきました。
千絵はある思惑をもって安雄を誘惑します。
大邸宅の自室に招き入れ、唇を安雄に寄せます。
しかし......

……それは稚拙としか、言いようのない、下手な接吻だった。
 藤島安雄は、千絵の唇を吸いながら、歯をガチガチ鳴らしたりしていたのだ。
 三十六歳にもなりながら、奇々怪々な話ではあるが、実は、藤島安雄は日本の女性に触れたのは、そのときが二回目だったのだ。
 いや、女性と唇を合わせたのが、生まれて二回目だった……といったほうが正確であろう。
 藤島安雄は、どうしてか、女性を好きになれない性質の人物だったのである。
 と言うことは、つまり同性愛の傾向があったわけだ。
 彼が美大を卒業後、七年間も中南米を放浪したのは、いわゆる白人の男性に憧れたからであった。
 いや、白人男性の逞しい胸に、女装してかき抱かれたい……という願望のために、彼は日本を出たのだ。
 だれも知らない外国なら、恥も外聞もない。藤島安雄はそう思ったのである。

 はじめてハワイに行き、安ホテルに一泊したとき-彼は、ひとりの白人の青年からプロポーズされた。
 ホモの世界は、言語の不要な世界である。
 何国人であろうと、目と目が合えば、それで、〈あ、仲間だ……〉 とわかる不思議な世界であった。
 青年は安雄に近づいて、
「ぼくの家に、遊びに来ないか?」
 と言った。
 青年は、ウイリーという名前で、建築家であった。ハワイには仕事で来ているのだと言う。
 安雄は青年に従った。
 ウイリーは、かなり高級なホテルに暮らしていて、寝室にはいると、
「きみを、女にしたい」
 と言った。
 安雄は、胸を弾ませた。
 -女装。
それこそ彼の最大の願望だった。
女になり切って、男から愛撫されることが、安雄の憧れであったのである。


出所『美男奴隷』(梶山季之)




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