小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

いま、国会が面白い

2010年08月05日 | 政治・経済
 昨年夏の総選挙で政権が交代したことは、誰もが知る事実です。あれから、10か月余りが過ぎ、この間、既に首相が一人変わりました。

 首相交代は、政治とカネや普天間問題が引き金でありましたが、後で登場した菅 直人首相も、不遇といえば不遇です。長く永田町に居た割には、危機管理意識が薄かったのか、ある意味で、マスコミの餌食になってしまった感じかな。

 しかし、有権者は賢明ですネ。実は、菅さんの消費税論議だけに反応しているのではないと思います。何が一番かというと、菅さんを筆頭に民主党の議員各位が、野党の時代に期待させた政権交代のイメージ、つまり、期待感ですが、これが失墜?しているのです。

 この四日間、臨時国会が開かれ衆議院も参議院も予算委員会が行われました。無理もない事かも知れませんが、かつての迫力は「ゼロ」。「野党民主党」時代の迫力は見る影もありません。

 逆に、「野党自民党」にある意味での「迫力」が増していますが、民主党は、官僚主導から政治主導とも言っていましたが、今のような状況で本当に政治主導かなと疑いたくなる場面もなくはありません。

 予算委員会のテレビ報道だけでは全てを把握する事が出来ない事は言うまでもありません。しかし、マスコミがこぞって、菅総理の「低姿勢」が目立ったという場面や批評は、国民の目にどのように映っているのか。関係者としてはとても心配です。

 でも、逆に今の国会は面白いということがいえないでしょうか。これまで60数年守備だけの政党が、攻撃する事ととなり、打席にだけ立ち続けてきた政党が今度は守備に廻っている。

 スポーツに例えるならば、ゲームは攻守が交代するから面白いのであり、それが実現した日本の政治、今まさに面白いゲームが展開され始めていると言えましょう。

 わが民主党も、我慢のしどころですが、しっかりと実績を重ね「国民の生活が第一」の理念のもとに、まとまる所はまとまり、一歩一歩政治主導の日本を実現してほしいものです。こうして、日本に「二大政党時代」が定着するのかもしれません。