小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

友人の死

2010年08月10日 | 社会
 また、同年輩の友人が、癌で亡くなりました。昨年の健康診断で初めて肺に異常が見つかり、その後、昨年の秋口から入院退院の生活になっていたそうです。

 昨年の四月に新しい職場に異動して、半年しか仕事していませんが、葬儀には職場の同僚が大勢参列していました。

 亡くなる二か月前、「終末医療」から自宅療養に変え、家族が見守る中で息を引き取ったわけですが、葬儀場で奥さんへご挨拶した折、そのお顔に言い知れぬご苦労を感じました。

 55歳という年齢で亡くなるなんて、本人は、思い残した事が多いのではないかと思います。ただ、幸いというべきか、二人の息子は、既に自立しているらしく、ご長男の遺族・親族のご挨拶は、とてもしっかりしたものでした。

 これで何人目?同年輩の死は。その都度自らの健康状態への気がかりが増すことになります。実は、身内にもほぼ同様の状態にある者があり、その意味でも、今回の葬儀はどうも他人事に思えない心境でした。

 葬儀の帰り、私の車に同乗した友人の「その後どうなの」との声が聞こえましたので、「その後は快調そのもの」とは伝えましたが、半年に一度の検査(血液検査を中心に)と、年に一度の健康診断は欠かしません。
 
 とは言え、「体調回復期」の昨年の体重と比べると、このところ3キロ「増量」しており、「健康に注意」と言いつつ、平生の健康管理は、このままでは落第点です。今年の健康診断が、9月8日に決まったので、不摂生な生活から脱皮しなければと思うこの頃です。

 しかし、なぜ彼の病状は、会社が毎年行う定期健康診断で発見できなかったのだろうか、それが悔やまれてなりません。おそらく、毎年しっかりとしたチェック項目で健診しているはずなのに、そう思うと自然目が潤んでしまいます。

 その上、葬儀の終わりに、彼が好んで歌ったサザンの曲がかかりましたが、曲の途中で、泣き崩れる奥さんの姿に、私も目頭をカンカチで押さえざるを得なくなりました。

 葬儀が終わった後、会場を離れる人も少なく、参列した方のほとんどが、彼の出棺を見送る様子に、自分の時はどんな感じなのだろうかと、そんな事がフッと頭を過ぎりました。何となく、そんな事を考えてしまう年齢層になりつつあるのだと、改めて思いましたし、もうこれ以上同年輩の葬儀はゴメンだとも思いました。