一粒で二度美味しい・・・・確かそんなコマーシャルがあったように思うが、実際に存在するらしい。つまり1個の商品で2度楽しめる、こんな得な事例がありうるのだ。農園のことしか存じないが、農園内でも存在しうる。事例を挙げると、身近な物ではピーマンとナスが想定される。何れも「夏場の実り」と「秋場の実り」と、二度も収穫させてくれるのだ。不思議に思われるかも知れないが、実際、二度目の収穫を秋になると楽しんでいる。とりわけナスなど、秋ナスは嫁に食わすな・・・・・・・と言った箴言すら生まれているほどだ。
二度収穫と言うから、植え替えをして二度目の・・・・・と思いがちだが、さに非ず。春先に植え込んだ苗がそのまま、夏用・秋用なのだ。まさに一粒で二度美味しい事例だろう。
今頃が丁度季節変わりの時期、つまり夏用の終了で且つ秋用への移管期なのだ。秋用への移管には一寸した工夫が必要で、たいした作業ではないがそれなりの手立てが必要だ。まずもって夏場の老廃物たるくたびれた枝葉は切り捨て、残って固くなった実は撤去する。根回りには雑草で日除けし、多少の肥料を散布する。水やりを当分やって上げたら尚更良いだろう。
1ヶ月程養生期間を設けておくと、来月頃から秋ナス・秋ピーマンが実り始める。まさに1本の茎が夏用と秋用との二役を果たしてくれるのだ。ありがたや。秋ナスは終焉が早かったが、ピーマンは昨年など11月まで収穫を続けた。1本70円前後で購入した苗が二度にわたっての大活躍なのだ。
こんなお得な野菜も少ないだろう。とりわけ今年など、米も野菜も品薄の模様だ。価格も上昇気味だとか。近くのスーパーからも米の販売が消えた模様だ。尋ねると気象条件の変動で商品の入荷が少ないのだとか。「令和の米騒動」にまでは到らぬだろうとは思っているのだが。