以前にゴマ栽培についてレポートしたかと思うが、その後の状況を追ってみたい。大半の方は、ゴマを使用する機会はあっても栽培に関与する事例は皆目無いだろうと思う。それもそのはずで、ゴマの消費量年間凡そ15万トンのうち、国産出荷分は1パーセントにも満たないのだ。従ってゴマの発育状況など、無縁の方々が大半ではあるまいか。画像とは言えゴマに触れる機会があるのは貴重な体験とも言えるかと。
噂のゴマ栽培を手がけているのは例によって長老なのだが、月日を経てゴマも大きくなって来たようだ。茎高が1.5メートル~2メートルにも達し、小さいながら実の詰まった莢も出来てきた。今のところ害虫たるイモムシ(スズメガの幼虫)の出現も無さそうだ。イモムシは巨大なタイプで、直径が2センチ位、長さが15~20センチ位もある。個人差もあるだろうが、子狸など超苦手なタイプ、ゴマ栽培を断念した理由もイモムシにある。
長老は意に介しないタイプのようで、平気で退治しながら栽培を続けている。おかげで発育は順調なようで、上述のように各茎には実の詰まった莢がビッシリと実ってきた。莢は未だ小さめだが、時間の問題だろう。莢の中にはゴマ粒がしっかりと詰まっているはずだ。
収穫は秋の10月頃、茎が茶色く変色し実が弾け出したら潮時だ、根元から刈り取って束ね、2週間程度乾燥させる。回収後はシートを広げた上で茎を叩くと、沢山の実が落ちるので回収すれば良い。回収後の実はふるいにかけてゴミを除去し、十分に乾燥させて保管すれば良い。
此処で過去の失敗談を一つ、上記の実のゴミ処理だが、子狸は手早く実施しようと水洗いしてしまった。即時、乾燥させればまだ良かったのだが、注意力散漫で一晩寝かせてしまった。結果、ゴマは全部発芽してしまい使用には適さぬ状況に、ご注意下さい。