長老からメールで相談事があった。奇妙で奇天烈な事象が生じているとのこと。何でも箱罠の件らしいが、罠の内部の囮のエサや内部に蒔いた誘因用のエサが見事に食べられてるのに害獣がいない・・・・・との事。箱罠の原理はご存じかと思うが、囮のエサを動かすとバネが作動し扉を閉めて対象物を閉じ込める仕組みだ。エサに触れていれば、当然ながら扉は閉まる。対象物は逃げようがないはずだ。悩んだ末に長老が立てた仮説は、不審者の存在。つまり罠に掛かった害獣を我々が出動する前に解放してる人物が存在するのでは無いだろうか・・・・・・と。
長老も子狸も日によって異なるが、概ね午前8時~9時頃の出動だ。従って不審者が暗躍してるとすればそれ以前の時間帯。しかも罠を仕掛けているのは込み入った場所、現場に通じていなければ不可能のはずだ。長老に言わしむると、条件的に限定される人物だろう・・・・と。対策として、不審者が侵入出来ないような工夫をと考えたようだ。最後の画像が工事中の現場だが、赤丸のネットと3本のロープとで仕切っている。ロープ部分はネットに交換する予定だそうな。そして完全に締め切り、綴じ紐を解かないと進入出来ないような構造にする予定だとか。
傍目を気にすれば、時間の掛かるヒモ解きは手強い相手だろう。短時間では無理なはずだ。手こずった末に諦めてくれれば万々歳、というより仮説の内容が間違っていることを願いたいのだが。
中山間農地と害獣との関わり方は難しい。基本的には里山の崩壊と1次産業従事者の激減とで、周辺環境が様変わりしてしまった。これからはもっと悪化するだろう。政策的にもコンパクトシティへと舵を切るようで、人がいなければ彼らの住処。獣が主で人間が従、早い話が人間が檻の中で居住しなければならないのかも。
アライグマが直接人間を攻撃することはマレだ。基本的には彼らの方が先に逃げる。しかしながら害獣はアライグマで留まるとは思えない。大型獣で攻撃性のあるものが出没し始めたら・・・・・・・札幌市内をクマが徘徊しているとのニュースがあったようだ。政策的に作られた緑の回廊とかが通路となったのではとの説も。