木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

校長先生の芋畑(2)

2023年07月01日 06時01分41秒 | 耕作放棄地

「校長先生の芋畑」については、先だってレポート(5/17日付け)させてもらったが、その後の経緯について多少触れてみたい。「校長先生」の芋畑は荒れ果て、耕地が原野に近づきつつある・・・・・・との報告が主旨であったが、その後少々の変化が生じたようだ。現場が子狸の耕地とは正反対で、距離も少しあるので普段は交流も少ない。久方ぶりに訪ねたら、あらら、若干だが畝が立てられサツマイモが植え込まれている。どうやら校長さんが動いたらしい。

彼は市井の現場でも役職を務める現職教員の立場、ハードな環境だ。聞くところによれば、大半の方が過労死寸前で疲弊しているとか何とか。彼もいくら興味津々とは言え農作業どころではあるまい。ひょっとしたら無理なのかも・・・・・・と案じていたのだが、彼の熱意の方が強烈だった模様だ。可能な範囲で妥協線を見つけ出したのだろう。彼のモチベーションは、子ども達に焼き芋を食べさせたいとの一念にある。何としてもサツマイモの栽培に執着したい理由が存するのだ。

画像をご覧戴きたいが、原野に近い状態にも関わらず二畝ほどのサツマイモ畑が。株数にして40本前後だろうか。彼が導き出したギリギリの妥協線なんだろう。他の耕地が荒れ果てたままなのは致し方無いかな。僅か二畝とはいえ、栽培物が実ってる様は何とも清々しい。葉は新葉に変わっており、サツマイモも無事に定着しているようだ。状況から見てそれなりの日数が経過している模様、校長先生も頑張られた現況だ、奮闘を讃えたい。恐らくだが相当困難な状況だったと思われる。その中での決断、無事に秋の収穫期を迎えたいもの・・・・・と期待したい。

例年は耕地全体がサツマイモ畑だったのだが、そこまでは望まないでおこう。彼は出来る範囲で最善を尽くしているのだ。むしろ困難な状況で良くやり遂げたと敬意を表したい。たかがサツマイモ、されどサツマイモ。たった一つの野菜に過ぎないのだが、其処には多くの物語が秘められているのだ。僅かとは言え、耕作放棄地が解消しつつあるのは嬉しい限りだ。諸事情あるかと思うが、地権者が出来ない活動を街の素人が細々と続けていくのも、何かのご縁と天命だろうか。

 

 

 

 

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