農作業に水はつきもので、何らかの形で用水の便を計っている。我々も流儀に従い、水タンクの設置を各位が工夫している。用いられる機材は廃材となった風呂桶やドラム缶等が多い。ある程度の貯水量が有りほぼ無料で入手出来る故だろう。子狸も仲間達の手法を見習って古い風呂桶を設置しているのだ。貯水量は概ね200リットル位だろうか。天水の貯留がメインだが、不足するときは水路からポンプとホースで配水している。
この天水を貯める為の風呂桶だが、出動したら凍り付いていた。気温が急激に下がった模様だ。温度計を眺めると午前10時の段階でプラス3度前後、かなりの冷え込みだ。後ほど確認したら、朝方の最低気温はマイナス3度だったらしい。氷点下ともなると貯留した水が凍り付くのはやむを得ないのかと。
水が凍り付くと心配なのは野菜達の土壌環境、ひょっとしたら霜柱の発生では。懸念しながらチェックして回ったが、おかげさまで杞憂に終わった。ありがたや。霜柱が出来ると土壌が浮き上がり、野菜類の根を土壌から引き離す作用が起こりがちだ。かって麦作が盛んだった頃、冬場は麦踏みが日常行為だった。昨今は麦作の栽培伝統も少なくなり、そうした光景も過去のものとなったようだ。
いずれにしても水は農作業の必需品、溜め池の設置とまでは言わないが、各位工夫して水の確保に留意すべきだろう。江戸時代には飢饉が頻発したようだが、要因の一つには水不足も考えられるだろう。最近は異常気象とも思える現象が少なく無い。天変地異の前触れで無ければ良いのだが。
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