乾燥が続きさっぱり雨が降らない。気温35度以上、湿度極めて高し・・・・・なれど降雨は全く無し。農作業にとっては最悪の条件のようだ。作物にもよるが、基本的には毎日少量でも水が欲しいところ、如雨露で散布しようにも肝心の水が無い.お手上げの状態だ。かかる状況の折に、素晴らしい発想を発見した。何とちゃっかりと水を入手している御仁が存在したのだ。
該当者は長老、流石にダテに長年農作業をやってはいない。水が無ければあるところから貰えば・・・・・そんな発想なのか。概況をお知らせしよう。当地は尾根筋の棚田地帯、当然ながら段々畑の形状で、多少の高低差を抱えながら上下に分断された田圃がメインだ。境界は石垣が積まれ、多くは時代を反映して野面積みとなっている。野面積みの特徴は密封度が低く水が漏れやすいこと。彼はこの特徴を上手く活用した模様だ。
幸か不幸か彼の畑の上段は師匠の田圃だ。田圃だから水を張ってあるのだが、多少なりとも洩れ続けている。その洩れ水が上手く彼の里芋畑へと誘導され、サトイモの冠水栽培となっているのだ。考えたものだ。水は自然に消滅する。消滅する前にもう一働きして貰おうとの発想なのだろう。
ご存じのようにサトイモは水気を要求する。泥芋とも呼ばれるように、湿気を帯びた土壌を好むものだ。条件的にはピッタリの栽培環境であろう。並行して隣には枝豆が植え付けられている。長年の懸案事項である枝豆栽培、今年はどうだろうか。
長期の読者はご存じかも知れないが、ここ数年枝豆栽培が上手くいっていない。全く以て実が入らず、よしんば実が付いても薄っぺらな紙のような状態で賞味できる代物では無い。不思議なのは数年前までは正常に栽培できていたことだ。土壌汚染か病気なのか、原因は未だ掴めず難儀している。水の導入は有り難いのだが、枝豆の苦難は解決出来るだろうか。
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