マメ科の野菜達にネットは付き物である。生育上、蔓の伸びと共に成長する加減からネットが無いと生存自体が困難なのだ。従って、支柱を立てネットを張って環境整備を行うのだが、問題は張り時。つまりネットをどの時点で張るかで作業手順が分かれるようだ。ちなみに子狸は先に支柱を立てネットを張り終えてから種蒔きするタイプ。利点は環境整備が先なので発育する苗に負担が掛からぬことだろう。反して先に種蒔きし苗を育てて移植してから環境整備を図る御仁も。長老がその代表かな。
本日は長老の作業風景を覗いてみようかと思う。上述のように、長老の作業手順は、①種蒔き、②移植、③支柱立て、④ネット張り、の順番だ。本日までに①~③の作業は実施済みのようで、最後のネット張りが本日の作業予定だ。ネット張りで一番やっかいなのは、最上段の横棒にネットを通すことだろう。長老は細めの竹を伐採し、横棒としている。強みは竹が強靱なのでネットの張りに緩みが無く、ピンとしたネット状態が保てることだろう。ネットはご存じのように捻れて包装されている。捻れを崩さぬように端から端までを竹棒に通さねばならない。
ネットを横棒にうまく通したら半分成功みたいなもの。後はネットの張りに注意しながら、最低部のロープ張りとネットの固定とを行えば良い。要領が飲み込めたら何てことも無い作業なんだが、慣れるまでは四苦八苦するのもアリかな。長老は手慣れたもの、短時間で張り終えた。キーポイントの苗への影響だが、長老の場合移植作業なので、苗が均等配置になっており作業が苗に影響する不具合も無さそうだ。
長老の作業方式を種蒔きで行うと苗に影響が出やすく,場合によっては傷つける可能性もありうる。従って、長老式に後日の環境整備を行うのなら移植方式を採用した方がベターだろう。
結論としては、子狸方式でも長老方式でもどちらでも構わないのだが、留意点は苗への影響を最小限にという視点だろう。大事なのはマメ科の野菜達であって作業方式では無い。元気で丈夫な苗を傷つけること無く育ててやることだ。
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