皆さんはどうやって「畝立て」を行っておられるだろうか。一番簡単なのは、耕耘機やトラクターに培土器を付けて走らせる事だろう。平野部だったらそれで事足りるが、山間部の棚田地帯ではそうもいかない。まずトラクターやパワーのある耕耘機は使用不可の事例が多いのだ。必然的に手作業とならざるを得ないのである。力仕事でもあるので子狸にとっては不得手な分野だが、ぼやいていても始まらない。出来るだけ省力化を図ってボチボチと進めている。ご参考までに作業手順のご紹介を少々。
先ずはミニ耕耘機を使っての耕耘作業だ。予定地を走らせ、可能な限リ柔らかい土壌とする。この際広めに耕耘するのがコツの一つだろう。耕耘作業が片づくと、ビニールヒモで予定耕地と溝(通路)とを勘案して縄張りを行う。設計図みたいなものだ。そして通路部分を掘り下げ、掘った土壌は畝上に被せていく。この際、上記の広めの耕耘作業が生きてくる。通路部分も土壌が柔らかいので作業がラクチンなのだ。
画像の畝立てはマメ科の栽培予定地なので通路部分を広めに確保している。マメ科の野菜は上にも横にも伸びるので通路が広くないと収穫作業が困難となってくるのだ。かくして畝と通路の概要が固まると仕上げ作業となってくる。仕上げは畝の側壁の固めと畝上部の平滑化である。側壁固めは平クワで、平滑化はレーキで行っている。植え付けが直近で想定されてるなら、元肥のすき込みもアリだろう。
畝の幅と高さは植え込み想定の野菜種別による。全般に葉物野菜は低畝、根菜等は高畝・・・・・を原則としている。幅は一列縦隊の植え込みか数列かにより異なってくる。耕地の有効利用を考慮すれば、通路幅は狭く・・・・・との発想となるが、子狸流では広めだ。栽培過程において施肥や草抜き等もあり、作業の柔軟さを確保することを優先している。まあ、其処らはご自由に。
農作業の醍醐味でもあるのだが、これが正解という解は無い。如何様にも創意工夫が可能なのだ。周囲を参考にするのも良いが、自らの発想と尽力で楽しまれるのがよろしいかと。
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