日々の生活から

毎日の生活で感じたこと・考えたこと

選択の科学/シーナ・アイエンガー著/文藝春秋

2024-04-26 20:55:01 | 
自分の価値観を揺さぶる体験をした。そして、子供が私の価値観と違う価値観で行動することを認められるようになった。

私は、自分の欲求よりも全体の幸せに貢献することが素晴らしい、と思っている。これは自分が集団主義に陥っているだけだったのだろうか?個人主義が必ずしも、幸せにさせるものではない、と本書は語る。自分の価値観は自分が作り上げたもの、と考えていたが、借り物に過ぎなかったのか、とグラグラする。

「義務を果たす」。これは自分の大きな命題・行動原理になっている。子供たちが社会に適合できるよう、願わくば社会に貢献し、社会から必要とされるように育てることが親としての務め。周りに迷惑をかけないように生きること。幸運にもある程度の能力を持てたことを感謝し、社会に貢献すること。
この考え方が集団原理に基づいているなら、何となく陳腐なもののように感じられてしまい、ショックを受けている。

本書では自分で全て選択することだけが、人を幸せにするわけではないことも語っている。インフォームドコンセンサスに基づいて、子供の生命維持装置を外すことの選択をした人達よりも、医師団の考えに沿った人達の方が、悲しみにうまく対処できている例が多いそうだ。
選択が万能でないことを理解しつつ、有効な選択が行えるよう知識を増やし、解像度を上げ、時に専門家やチームと取り組み、選択を振り返ろう。


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