日々の生活から

毎日の生活で感じたこと・考えたこと

6時に帰るチーム術・小室淑恵著・日本能率協会マネジメントセンター

2010-07-21 08:23:32 | 
労働組合主催の講演会に小室氏が登壇。紹介図書。

「ワークライフバランスは個人の努力の問題ではない」という一言に集約される。
業務効率化の話ではコミュニケーションが必ず取り上げられるが、それが自分の中で結び付いていなかった。
「必要なことが伝われば良い」という次元を超えたところで、初めて価値が生まれるのだろう。
コミュニケーションは時間も気力もなかなかコストがかかる。それでも、重要なら、コストをかけることが次への改善、投資となる。

友人も、技術開発では時間管理が難しいとの感想だった。自分も時間管理がまだできていないし、見積も甘い。
コミュニケーションで全ては解決しないが、解のひとつとなる。

日経ビジネスにサムソンの競争力の源泉が特集されていた。
個人技術力の追求に尽きると私は読んだ。これを超えるにはチームワークという方法が有効だ。

以下、講演メモ
40年前の成功体験
	市場は変化したが働き方だけがそのまま来てしまった日本
	日本の人件費では生産性が追い付かない

独身者などの早く帰るモチベーション
	3か月「早く帰れるようになるにはどうしたら良い?」と問い続けた
		人に聞ける人脈、スキル不足に気付いた
ワークライフバランス社
	会社全体で残業なし
		当初は隠れ残業や客先からの6時以降つながらないというクレームもあった
		「社長が帰るなんて・・・」「なんでそうまで思われての社長なのだろう・・・」
		→みんなが帰るようにする
		小室氏:35歳 結婚8年目 長男4歳
	復帰支援プログラム
		育児、メンタルでの休職者向け
		情報がないので浦島太郎状態、復帰後もペースが上がらない・動けない
		休職中でも情報が取れる仕組み
		e-learning, コミュニティ
	働き方チェンジナビ(携帯サイト)
		朝の予定と実績の分析
		もう帰るボタン
妻が働き続けることこそ家庭の安定
	先進国では教育費が高い
		夫一人では1.2人を支えるのがいっぱい
	妻が働くことで5千万~2億円の収入
		→2人目が持てる
	3歳時神話は行政の主導だった
		家庭に閉じ込めることで出生率を上げようとした
		各国は女性が働く環境を整えた
	男性を含めた働き方の見直しが必要
NTT西は今後5年で定年で人が半分(3000人の退職100人の採用)
	定着率の向上と優秀者のモチベーション維持が大切
	学生が、生活バランスを重視
		働くことが不幸を招くと思っている
			父親不在の少年期
	短時間、育休、ロールモデルづくりが必要
		介護休業を経ても働き続けられる組織
妨げているもの
	長時間残業の恒常化
	マネジメントの意識
		時間当たりの生産性を評価していない
			実績のみ
			残業があたりまえになってしまう
		全部の管理職に一斉に教育することが重要
			1部署が早く帰ると人を減らされてしまう
成果を上げて定時で帰る
	インプット時間は自分で確保
		会社に安売りしない
	プレゼンテーション力を身につける
		クレーム対応も勝率を上げることで短時間化が可能
		端的に話して合意する
		社外の人と話し切磋琢磨するのが効果的
	育児・介護中のメンバーを支えるチームワークの働き方
		明日は我が身のGive&Take
		いばらの道を切り開いてくれる先輩を応援
	後輩を育て信じて任せる
		介護は突然やってくる・終わりが見えない
		仕事の属人化の危険
			一人の爆発がビジネス全体の命取りへ
			自分が居ないとみんな困ることが好きな人の意識改革が必要
段取り
	夜の方が仕事がはかどるという思い込みを捨てる
		起きてから13時間が限度
			酒酔い運転と同じ状態
	朝メールをつける
		振り返って分析→弱いところが分かる
		午前0.5時間、午後1.5時間のクッションを設ける
			きつきつで組むと予定と合わないことが続いて計画が嫌になる
	スケジュールの立て方の達人になる
		隙間時間で何をするのか決めておく
			移動中にすることなど
		会議後5分でタスクをまとめる
		会議前5分で戦略を持つ
	定時後に予定を入れよう
		仕事外
		先払い
	Dailyで振り返る人はDailyで成長する
家事を夫にもできるようにするために
	どんなに夜仕事の遅い夫でもやってもらう
		朝はいる
			朝の子供のお風呂
		土日にまとめてでは子供が忘れる
	価値観をともに作る
		妻のキャリアが自分と同等だから働き続けられるよう、分担するよ
			仕事の相談
			グチは仕事を辞めたいと受け取られる
				女性にとってはストレス解消
	もったいない理論で相手を動かす
		8褒めて2~できたらもっといいのにもったいない
		初めての家事の結果をけなしていない?
			2時間がかりの味噌汁
			ひろしの朝ごはん
				http://mamas.stylful.jp/interview/face2/vol04/
	育児参画した夫の方が負担感が少ない
		仕事は全体像がわかっているからやる気が出る
		核家族で1人が仕事、1人が育児だと不安・負担感が大きい
			大家族では複数の人が担当していた
			二人担当制にする
ワークライフシナジーを創出する
質疑
	時間がかかる仕事でのアイデア
		クレーム対応はプレゼン力の向上を
		期限前の忙しいものは別の時期にきちんと休む
			ドイツの時間口座
	欧米はオフ時間にインプットしていないように見える
		資格取得などをしている
		隙間時間の使い方を工夫している
		夜、夫婦で本を読んでいる
		ボランティア活動
	政策
		子供手当一律配布には反対
			都心は保育施設が急務
			地方は手当てが有効
	残業をさせなくてはならないマネージャへ
		夜メールの分析で帰る会議・捨てる会議
		捨てる指示は上司しかできない
			メンバー合意で捨てる決定をしないと裏でやっていることがある
		遅延させるのも手


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