石の飛行機(6)

2016-06-13 21:16:18 | 童話
僕は昼から本でロケットを調べた。
大きい燃料タンクが2本付いていて、大きいエンジンが3本付いている。
しかし、人間が乗る所は小さくて狭いんだなぁ。

よし、僕は明日、ジェット旅客機の隣りにロケットを作ろう。
そして、火星へ行こうと考え、ワクワクしながらロケットをスケッチした。

『そうか、ロケットはコンピュータと宇宙センターで操作するので宇宙飛行士は操縦しないんだ。』

そして明日は朝ご飯を食べたらすぐに川原へ行けるように、明日の宿題も終わらせた。
ロケット、ロケットとワクワクしながらお風呂に入って早く寝た。

朝起きると、お母さんがサンドイッチを作ってくれていた。
『今日は火星まで行くんでしょ。でも遅くなったらだめよ。それから、水筒のお水で手を洗ってから食べるのよ。』
『はぁ~い。』

みんなで朝ご飯を食べてから、僕は自転車で川原に来た。
そして、昨日のスケッチを見ながら石を並べた。

ジェット旅客機以上に時間がかかった。
『できた、やっとできた。』
『燃料注入完了、酸素の圧力異状無し、宇宙飛行士が乗り込みます。』
『座席のベルトの固定も終わりました。宇宙センターどうぞ。』
『こちらは宇宙センターです、機体も燃料も問題有りません。これから打上げの秒読みを開始します。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、発射。補助エンジン点火。順調に上昇しています。補助エンジンを切り離しました。』

『地球がだんだん小さくてなっていく。今、月を通り越しました、すごいスピードです。』
『火星が見えてきました。どんどん近付いていきます。宇宙センター、僕は今日、遅くなるとお母さんに怒られるので、火星には着陸しないで、火星を一周したら帰ります。』
『こちらは宇宙センターです、了解しました。気を付けて地球に帰ってきてください。』

地球が見えてきて、川原が見えてきた。

『宇宙センター、これからロケットを逆噴射して着陸しまします。』
『了解しました。』
ゴーとエンジンが逆噴射した。
『着いたから、さあ帰ろう。』
夕飯の時にお父さんに、
『本物のロケットに乗りたいなぁ。』
と言うと、お父さんが
『宇宙飛行は全部英語を使うので、英語を勉強しないといけないよ。』
と言った。
僕は宇宙飛行士になるために英語を勉強している。

おわり