僕はどっちかな?(1)

2017-06-07 21:14:18 | 童話
僕の家には大きな犬がいます。
色は白で名前はタロウです。
僕とタロウは仲良しで、いつも僕がお昼寝する時は、寝そべっているタロウに寄り掛かって寝ます。

時々、体が重たくて目がさめるとタロウが僕に寄り掛かって寝ています。
その時僕はタロウに
『ワン』
と言います。
するとタロウは目がさめて立ち上がります。
今日もタロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は
『ワン』
と言いました。
するとタロウが
『なぁに?』
と言いました。

僕は
『僕に寄り掛かっていると重たいから起きなよ。』
と言いたかったのですが、
『ワンワンワン。』
と言ってしまいました。
『わかった、わかった、起きるよ。』
とタロウが言いました。

僕は、お母さんが作ってくれたクッキーを、タロウと一緒におやつの時間に食べようと思って
『ワンワン』
とタロウに言いました。
するとタロウが
『おやつを食べるの?』
と言ったので、僕はなんだか変だなぁと思いました。

おやつを食べ終った時に、お母さんが
『お買い物に行くけれど、一緒に行く?』
と言ったので、僕は
『ワン』
と応えました。
するとタロウが
『僕も一緒に行く。』
と言いました。
お母さんは
『はいはい、では3人で行こうね。』
と言いました。