僕はどっちかな?(2)

2017-06-08 21:29:43 | 童話
スーパーマーケットの入口でお母さんが
『タロウはお店に入れないので、ここで待っていてね。』
と言うと、タロウは
『うん、わかった、ここで待っているね。』
と言いました。
僕は
『ワン』
と言ってお母さんと一緒にお店の中に入って行きました。
お母さんと僕がお店から出てくるとタロウが
『早かったね。』
と言ったので、僕も
『ワンワンワン。』
と言いました。
そして、お店から出てきた時に僕はお昼寝から目がさめました。
僕がタロウに
『ワン』
と言うと、タロウも
『ワン』
と言ったので、僕は夢の中と違うなぁと思いました。

ある日、僕は寝そべっているタロウに寄り掛かってお昼寝をしました。
そして、僕は体が重たくて目がさめると、タロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は
『ワン』
と言いました。するとタロウが
『なぁに?』
と言いました。あれっ、前の夢の時と同じだなぁ、と思いました。
タロウが
『何して遊ぶ?』
と言ったので、
『今日は駆けっこをしようよ。』
と言いたかったが
『ワンワンワン』
と言いました。また夢の中と同じだと思いました。
そして、僕とタロウは公園へ行き、駆けっこをしました。
タロウが
『早くおいでよ。』
と言ったので、僕は
『ワンワン』
といってタロウを追いかけました。
近所のおばさんが
『二人とも元気ね。』
と言ったので、僕は
『ワンワンワン』
と言いましたが、タロウは
『そうだよ、二人とも元気だよ。』
と言いました。
僕は夢の中ではないのに変だなぁと思いました。