あなたはだぁれ?』
『私はフィンランドから来た妖精よ。』
『本当に妖精なの?』
『ええ本当よ。』
『あなたには羽根が無いし、大人でしょ。』
『ええ、そうね、妖精も大人になるのよ。そして大きくなると羽根が無くなるのよ。』
『ふぅ~ん。それでは今すぐ、ここで虹を出してちょうだい。』
『ええ、いいわよ。』
妖精の私が手を左から右へ大きく振ると、女の子の目の前に虹が現われた。
『わぁすごい、本当に虹だわ。』
『きれいでしょ。』
『うん、すごくきれいね。』
『お母さん、さっきの映画の妖精は本当にいるの? 絵本の中にも出ているでしょ。』
『そうねぇ、どうかしら。』
『わたし妖精に会いたい。』
『そうねぇ、会えるといいわね。』
妖精の私の前を歩いている親子が話しているが、私が妖精だとは気が付かない。
私は羽根も無く、空を飛べないが、人を幸せにすることができる。
『ええ、妖精は本当にいるのよ、私が妖精よ。』
と言いたかったが、妖精の国では、自分から妖精だと言うことができないのです。
『私はフィンランドから来た妖精よ。』
『本当に妖精なの?』
『ええ本当よ。』
『あなたには羽根が無いし、大人でしょ。』
『ええ、そうね、妖精も大人になるのよ。そして大きくなると羽根が無くなるのよ。』
『ふぅ~ん。それでは今すぐ、ここで虹を出してちょうだい。』
『ええ、いいわよ。』
妖精の私が手を左から右へ大きく振ると、女の子の目の前に虹が現われた。
『わぁすごい、本当に虹だわ。』
『きれいでしょ。』
『うん、すごくきれいね。』
『お母さん、さっきの映画の妖精は本当にいるの? 絵本の中にも出ているでしょ。』
『そうねぇ、どうかしら。』
『わたし妖精に会いたい。』
『そうねぇ、会えるといいわね。』
妖精の私の前を歩いている親子が話しているが、私が妖精だとは気が付かない。
私は羽根も無く、空を飛べないが、人を幸せにすることができる。
『ええ、妖精は本当にいるのよ、私が妖精よ。』
と言いたかったが、妖精の国では、自分から妖精だと言うことができないのです。