☆ こにゃんこのケセラセラな毎日 ☆

人生なんてケセラセラ
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ボクなんか!!②

2008年05月15日 | 子育て思い出話*-* コナン編 *-*
学童でクラスの子の泥団子を壊して、みんなから非難を浴び、パニックになったコナン。
帰り道でワタクシとのやりとりで
『だって。だって。ボクなんか・・・
死んじゃった方がいいに決まってるんだっ
お母さんだって、ボクなんか産まない方が良かったって思ってるんでしょっ
と言いだしました。

さて、ワタクシはどう出たら良いのだろう?
ワタクシの顔を睨みつけるコナンの顔を正面から受け止め、ワタクシは考えていました。

なにバカなことを言ってるの? と笑って受け流すか?
「死ぬ」なんてコトバ、言うたらあかん! と叱るか?
そんな悲しいこと言わんといてよ! と言って泣くか?

コナンに試されているような気がしました。

「お母さん、コナンに生まれてこなきゃ良かった、なんて言ったことないやん?
そんなん、思ったこともないわ。お母さん、コナンにそんなこと言ったことないよね?」
と言うと、コナン、
『でも、ボクは死んだほうがいいんだ
と言います。
「そんなこと、お母さん、思ったこともないわ。お父さんだって思ったことないと思うで。」
『だって、だって
学童でみんながボクに「お前なんか死ね」って言うんだもん。
そんなボクなんか死んじゃった方がいいんだっ

学童に通い始めて、子供たちのその言葉使いの悪さに、とてもビックリしました。
小学生になるとこんな言葉使いするのか、と思ったりもしたのです。
入所したてで、トラブルが多いであろうコナンに、子供たちの心象が良いワケがありません。
きっとコナンがトラブルの元となる度に、上級生たちがコナンに罵声を浴びせたのでしょう。

コナンって『死ぬ』ってどういうことか分かっているのかな?

そう考えている間に、更にコナン、「ボクなんか死んでやるっ」と言います。
ワタクシ、腹を据えました。

「そんなに死にたかったら、死んだらえぇ
車が来たら、飛び込んだらえぇやん。轢かれて死ぬわ。
道路にコナンのカラダが転がったら、お母さん、コナンの死んだカラダ抱きしめて
『コナーン』って名前呼びながら、泣いてやる
コナン、まだワタクシをにらんでいます。
「お父さんも会社から帰ってきて、コナンが死んだって知ったら、悲しむやろうな。
ジナンはコナンのカラダゆすって『お兄ちゃん 遊ぼう』って言うやろうな。
お兄ちゃんが死んだって分かったら、ジナンも悲しむと思うわ。
コナンのお葬式でおじいちゃん、おばあちゃんも『コナーン』って言いながら泣かはるやろう。
保育園の先生も、学校の先生も、みんな泣かはるわ。
みんなに悲しい思いをさせて、アンタは平気なんか?
平気やったら、死んだらえぇ。お母さんはアンタのカラダ抱きしめて延々泣いてやるっ

普段は人通りの多い道なのに、その間、誰も人が通りませんでした。
車の通りもあまりありませんでした。
その場にはコナンとワタクシだけだったのです。

「あとな。言うとくけど、コナンを轢いてしまった人はな、罪に問われるねん。
業務上過失致死罪でな。その人の人生、めちゃくちゃやな。
その人にも子どもがおるやろうに、「殺人者の子供~」っていじめられるんやで。
アンタ、その人たちらの人生、背負う覚悟で死ねるんやろうな?
そのこと、よぉ~く頭に置いて、死になさいよ。」

コナン、固まっています。そんなコナンにワタクシは更に続けます。
「どうしたん?死ぬんやろ?はよ、飛びこみぃな。
お母さん、コナンの冷たくなっていくカラダ抱きしめて、泣くからさ。ほら

『誰もボクの気持ちなんて、分かってくれないんだっ
きっと、これが、コナンの本音。
これからコナンがず~っと抱えて行く思いでしょう。
これからも出会う人たちに、コナンのことを分かってもらうのに、どれだけの
努力が必要なのでしょう?
考えると切なくなります。

「分かってくれないって言うけど、コナン、自分の気持ち、相手に言葉で伝えたんか?
分かってもらうためには、自分で言葉にして、相手に言わな、伝わらへんで。
コナン、そういう努力を少しはしたんか?
なんもせんと、『ボクのこと分かってくれへん』なんて、ムシのえぇ話やわ。
今日かって、『泥団子作りたいから、入れて』って言うてないんやろ?
それじゃ、みんながコナンのこと分からないに決まってるやん。」

コナン、黙りこくっています。
ワタクシはもうこのやりとりを終わりにしたかったのです。
「ほら、車、来たで。飛び込みぃな
お母さんを泣かせるような親不幸が出来るモンならやってみぃっ
もちろん、コナンが道路に飛び出したら、ワタクシ、カラダを張ってでも
コナンを守るつもりでいました。
車が走ってきました。
ワタクシはいつでもダッシュが出来るように身構えました。
そして、コナンは・・・・・・

飛びこみませんでした。

ワタクシはホッとしながらも、コナンにこう言いました。
「出来もしないこと、言うんじゃないの
『死ぬ』なんてコトバ、口にしちゃダメ
自分の命を、自分で終わらすようなことは絶対しちゃいけないのっ

コナン、悔しそうな顔をして、ワタクシを見ています。
「ジナンのお迎えにいい加減、行かないと・・・。
死ぬ気がないなら、もう、帰るで。」
と言って歩き始めました。コナンがその後を付いてきます。
でも、コナンの歩きはとても遅くて・・・。
すでに6時を回っていました。5時半までにお迎えにいかなきゃいけないのに
ジナン、待っているだろうな。
歩きながら、保育園にをし、コナンが学童でトラブったために
お迎えが遅くなる、と伝えました。

学童から徒歩で15分で帰りつく距離だと言うのに、この日はいったいどれだけの時間をかけたことでしょう。
ワタクシの足取りも重く、トボトボとコナンと2人で家路に着きました。

ワタクシのコナンへの対応が良かったのかは、今でも実は分かっていません
でも、コナンには「自ら命を絶つ」ことだけはしてほしくなかったのです。

この話にはまだ続きがあったのでしたー。
続きは、また次回








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コメント (4)
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