私の小さな頃は停電が多かった。停電になると自分の家だけかなと家の前に出る。どこの家もそう考えるのか、隣近所の人たちが道路に出て来る。停電だねと確認し合う。1時間位すると家に灯がともり皆、家に戻って行く。停電でも瞬〔まばた〕きをしてまた点灯するような時もある。停電の原因は何か分からないけれど、台風とか雷とかによるものではなく、ごく普通の時に突然起きる。当時は一般家庭には冷蔵庫などなく電力の利用は照明が主体であった。だから、停電用にロウソクとマッチが常備されていた。暗くなると人は不安になる。今回(第10号)の台風で九州の各地は停電したとニュースで聞き、風と雨の音とともに不安な夜であったろうにと思った。現在のところ、台風の被害は比較的小さくてよかった。でも、被害に遭われた方には言葉のかけようがない。
◆アマゴの塩焼き ◆鶏つくねの照り焼き ◆卯の花煮 ◆ツルムラサキと昆布当座煮 ◆のっぺい汁 ◆ご飯
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