白い色バラが咲いた。ピンク色のバラも咲いていたが枝垂れ桜の生茂った葉に隠れて見えずに花びらが既に萎〔しお〕れていた。誰にも一番よいときを見せずに残念であったろう。やはりピンクのバラはお淑〔しと〕やかなんだ。でも、純な白いバラもよい。それぞれ色に個性があってバラは好きだ。同じ枝から同じ白いバラが何本も花を咲かせているものでも、それぞれの花の形に個性があるし、多分香りにも個性があるのだろう。よく見れば不一不異である。不一不異とは同じではないが同じである。同じだけれども同じでない。ものを見るのに両面(不一と不異)を同時に見ることによって初めて偏らない見方が出来ると言われる。人は十把一絡〔じゅっぱひとから〕げに花を見てしまいがちだが、花の方から見たらどれも同じと見ないでと思っているかも知れない。さらに不一と不異を人間社会の対極の立場にしていけば問題解決の糸口になる。たとえば親と子であれば「不親不子」となり、両者が親でないなら、子でないならと同時に考えたら、互いに言わなくてもよいことを言っていたことに気付くでしょう。自分の立場を否定し、子の立場になることは難しいことです。
今日の夕食は、
◆筍の箱寿司 ◆鮭の塩焼き ◆彩り野菜のゆば餡かけ ◆すまし汁
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追記: お友達IKさんから山城の本場茹で筍を宅急便で送って頂きました。