材料をパン専用の粉に切り替え、配合も水分量を多めに変えて作ってみると生地が前日より軟らかく、成形がしやすく、素敵なお父さん達が作れました。チョコレート・エンピツでの色付けは形だけの表現の方が面白みがあり、止めることにしました。でも、食べてみると味気ないので本番はカマンベールチーズをパン生地で包むことにしました。多分、子どもたちが喜んで実習し食べてくれるでしょう。
今日の夕食は、
◆豚肉の野菜ロール ◆小松菜の白和え ◆茄子そうめん ◆沢煮わん ◆パン ~夕食も生活習慣病対策の料理実習の試作品で、味付けを再度確認しました~
すい炎~ためしてガッテン+α
ⅰ.すい臓の2つの役割(作用):①アミラーゼ(⇔でん粉→麦芽糖マルトース)、リパーゼ(⇔脂質→脂肪酸+グリセリン)、ペプチターゼ(⇔たんぱく質→アミノ酸)等の消化酵素を含んだすい液を通して十二指腸へ分泌する外分泌作用/消化酵素の8割はここから出る→☆無色透明のすい液に鶏のささ身を入れると溶ける実験あり☆消化酵素になる前段階の不活性な物質(チモーゲンorプリカーサー)としてすい臓に居る☆すい臓から出るチモーゲンのトリプシノーゲンが十二指腸粘膜から出るエンテロキナーゼと反応してトリプシンになる。このトリプシンがすい臓から出る他のチモーゲンを活性化させ、消化酵素の働きをさせる。②すい臓で作られるインスリン(↓)とグルカゴン(↑)の血糖値を調節するホルモンを血液中へ分泌する作用。
ⅱ.すい臓の形・位置:すい臓は胃と十二指腸に囲まれており、胃の後ろに隠れた位置にある。すい臓は厚さ約3センチ・長さ約15センチのバナナくらいの大きさで、体の中央付近から左の方にのびて背骨側にあり、腹膜に癒着しているためほとんど動かない。→すい臓=sweet bread :breadの原義は「小さなかけら」で,それが生命を維持するもの。焼肉屋ではシビル(sweet breadが訛った)と言い、食べるとサクサクしたレバーのような感じで美味しい。古代ギリシャ語ではpan(全て=萃)+creas(肉=月)で胃を保持する肉の塊と考えられていた(→膵臓は5臓6腑に入らない)。
Ⅰ.急性すい炎~患者:年間5.7万人(ここ20年で4倍)
《症状》◎強烈な吐き気、◎胃を両手で引き千切られる痛み◎お腹を剣山でゴリゴリかき回されている痛み。《病状》すい臓が溶けていく(自己消化)←すい臓の中でトリプシンが活性化し、他のチモーゲンを活性化させる。溶けたすい臓は壊死し、元に戻らない(1割程度発生)。《原因》①アルコール、②胆石~すい管出口の手前に胆嚢からの胆管が繋がっており、胆石が胆管を通り、すい管を塞ぐとすい臓がパンパンに腫れすい炎に。③突発性(原因不明)、④その他。《対策》アルコールによる危険度を減らす:①毎日アルコール60g以上飲まぬ(ビール1.2L大瓶2本、日本酒2合強、ワイン3杯)。②一度にアルコール100g以上飲まぬ(ビール2L大瓶3本、日本酒4合弱、ワイン5杯)。
Ⅱ.慢性すい炎~患者:50万人と推定
《症状》◎吐き気、◎胃がシクシク痛い、食欲なし、◎背中の痛み。《病状》柔らかいすい臓が硬く←すい臓に穴が開き、そこにコラーゲンが埋まり、繊維化する。そして糖尿病になる。硬くなったすい臓は基本的には戻らない。《原因》①アルコール、②胆石を含む突発性(原因不明)、③その他。《対策》すい炎予防に効く食物はない。アルコール危険度を減らす→すい臓を休める休すい日を。《検査》a.身体診断:腰に枕を入れ、みぞおち~へそ間を押すと痛み+腹の裏側の背中に痛み、b.超音波内視鏡検査(超音波は空気があると透視できないので、内視鏡先端に超音波機を付け、胃部からすい臓を超音波で20分検査)、c.精密検査(血液中のアミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼを測定、尿中のアミラーゼ、便中のキモトリプシンを測定):異常値→bへ。 以上