かんりにんのひとりごと

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国宝に指定された萬福寺(その2)

2025-03-12 | 観光・旅行・京都検定

昨日の続きです。

萬福寺の本殿にあたる『大雄宝殿』にお参りしてから、その奥にある『法堂』へと向かいました。

山門~仏殿~法堂という並び方は、臨済宗などの他の禅宗の寺院と同じなんですね。

萬福寺の場合は、江戸時代の初期に創建されて以来、火災などで焼失していなくて、当時のものがそのまま残っているというのが、価値があるそうです。

立派な法堂です。

京都市内の禅宗寺院の法堂には天井に龍の絵が描いてあるのですが、ここにはないみたいでした。

本当に立派な建物でした。

住職が須弥壇という高い壇の上に乗って、説法を解くそうです。

立派な建物がいっぱいですが、まだまだ他にも見どころがありました。

これです。。。

現在の木魚の原型といわれる『開ぱん』(ぱんは木へんに那という字)があるそうです。

ありました。。。

大きいものでした。

これは何かというと、時刻を知らせるためのもので、食堂の前につるしてあって、時間が来たら、たたいて僧を集めたそうです。

この開ぱんがもとになって、後に木魚になるとは、なんとも不思議な話です。

さて、もう一つ知りたいことがありました。

私が小学校の時に、座禅を組んで、背中をたたかれたのは、どこだったのか・・・?

境内図を見ると禅堂という建物がありました。

おそらくこの場所だったと思います。

大きな部屋で、この場所で布団も引いて、寝泊まりをしたと思います。

夏休みに一泊して、一日目の夕方と、二日目の朝に座禅を組みました。

食事もこの場所でとったと思います。

小学生の自分がこの場所にいるような不思議な感覚がしました。

お昼前には、終了して、この扉から飛び出してきたと思います。

家に帰って、のんびりとお昼ご飯を食べました。

小学生の私にとっては、堅苦しい座禅体験から解放されて、家でのんびり食べる昼食は、最高だったと思います。

50年以上前のことが頭をよぎりました。

付け足しですが、中国からやってきた隠元禅師は、中国風の精進料理である『普茶料理』を日本にもたらしました。

今でも、萬福寺や近くのお店では、その料理を食べさせてくれるそうです。

機会があれば、食べてみたいですが、おそらくいい値段がしそうですね。

食事の代わりと言っては何ですが、お昼ご飯を我慢して、お土産に布袋さんのキーホルダーを買って帰りました。

かわいい布袋さんをカバンにつけて、気に入っています。

布袋さんに厄除けを祈願しています。