かんりにんのひとりごと

日々の出来事や季節を感じる野鳥や花々の写真を載せています!
お出かけ先の寺院や趣味の卓球についても書いています!!

建仁寺の雲龍図を描いた「海北友松」の物語

2025-02-12 | 読み物

前作の「利休にたずねよ」という物語は500ページちょっとある長編でした。

毎日、通勤の電車で読んでいたのですが、かれこれ3か月以上もかかってしまいました。

時間軸をさかのぼっていくという大胆な物語の展開に驚かされました。

次々と歴史上の人物が登場し、それぞれの言葉で『千利休』のことを語ります。

その都度、少しずつ千利休の人物像が鮮明に浮かび上がってくるようでした。

中々の大作でした。。。

最後の解説文を宮部みゆきさんが書いていて、内容を大きくたたえておられました。

そして、この小説が2009年の直木賞を受賞したことが書かれていました。

そうだったんですか・・・!

それは、よくできているはずです。

そうとは知らずに読んでいました。

いわれてみれば、よくできた展開でした。

さて、次に読もうと思ったのは、ちょっと戦国~安土桃山が続くのですが『墨龍武』という作品です。

この物語は、同じ時代の絵師である「海北友松」のことを描いた物語・・・。

著者の葉室麟さんの名前はよく目にします。

歴史小説を数多く手掛けておられるみたいです。

狩野派と同じ時代に生まれた海北友松ですが、狩野派とはちょっと違っていたようです。

武士の家に生まれて、その後東福寺に預けられて、仏門に入らされたというようなことが書かれていました。

狩野永徳のような生粋の絵師ではなかったということですね。

まだまだ、物語を読み始めたばかり・・・。

ちょっと違う時代の話も読みたかったのですが、何冊か買った本がたまっているので、順番に読むことにしました。

時代がかぶっていると、時代背景などもわかりやすいですし、同じ人物があちらの話でも、こちらの話でも登場したりして、理解がしやすいです。

さてさて、今日はお休みの日で、午後からは卓球に行き、ひと練習。。。

昨日の好調をキープしていました。。。

お休みの日は、晩御飯当番になっているので、練習から帰って夕食づくり・・・。

お休みの日は、かえって忙しいのです。

今日はありきたりですが、クリームシチューでした。

鶏肉とブロッコリーをたっぷり入れて、アクセントにしました。

ルーは市販のものですが、市販のものでも結構おいしいものもありますね。

さて、長かった五連休も今日で終わり・・・。

明日からは、また仕事です。

ちょっとだけ、頑張って仕事をすることにします。。。

 

 

 


『利休にたずねよ』(読書記録)

2025-01-22 | 読み物

今日は2回目の腰痛治療に行きました。

一昨日に、初回の治療をしてもらって、かなり楽にはなっていたのですが、昨日が仕事だったので、また痛みが出ていました。

今日も前回と同じく、痛い部分の筋肉をほぐすことと、骨盤の位置を正しく矯正する治療の二本立てでした。

今週はあと2回、詰めて通う予定です。

さて、スッキリしたところで、近くの喫茶店で読書タイムにしました。

もう三ヶ月くらい読んでいる千利休の物語『利休にたずねよ』です。



この本を読み始めて驚いたのは、最初のページが、今まさに千利休が切腹をしようとしている場面から始まるということです。

千利休が秀吉に対して、なぜあんな奴のために切腹しなければいけないのかと腹を立てている様子が描かれていました。

それまでの経過は、まだ書かれておらず、すでに切腹の当日を迎えているのです。


こういう書き出しもあるのかと、少し驚きました。

そして、第二章では、切腹の前の日になっていました。

次の章は、半月前、その次は一月前と、物語が進むにつれて、時間がさかのぼっていきます。

それにつれて、なぜ利休が切腹をすることになったのかという、経過が明らかになってくるんです。

なかなかの大胆な展開ですね。

途中、何人もの武将や茶人、僧などが登場し、それぞれの視点で、千利休について語らせています。

千利休は、茶道を愛し、徹底的に美を追求したということが語られています。
 
秀吉はこの時期、全国統一をして、すべての人がひれ伏すという状況にありました。

しかし、、、一人千利休だけが、自分の思い通りにならなくて、いまいましくてたまらなかった、、、そんなことが書かれていました。



いつも思うのですが、歴史作家と言われる人たちは、その時代について、相当の勉強をされていますね。

本当に秀吉が言ったのか!と思うほどに秀吉らしく書いてあります。

利休は利休で、こんな人がいたら、秀吉も腹が立つだろうなあと、思うように描かれています。

今日も頑張って読みましたが、まだまだ終わりませんでした。

でも、ここまで来たら、早く読み終えてしまいたいと思える展開になってきました。

通勤電車だけでは読み切れないので、寝る前にも頑張ってみます!









紫式部の日記を読みたくて

2024-09-24 | 読み物

 

昨日から、かなり涼しくなったので、今日の仕事も楽でした。

 

日中には30度近くに気温が上がったのですが、日陰は多いし、風が涼しいし、35度の気温とは雲泥の差でした。

 

動くとまだまだ暑いですが、外にいても苦にならなくなりました。

 

是非ともこの調子で・・・。

 

 

 

 

さて大河ドラマもいよいよ佳境に入ってきたようです。

 

紫式部が「源氏物語」を書き始め、歴史が動き出しました。

 

ドラマなので、実際の歴史とは違うかもしれませんが、ところどころで、歴史的な事実は押さえてあるようです。

 

たとえば、先日のドラマで町田啓太さん演じる藤原公任とまひろ(紫式部)のやりとり・・・。

 

「紫の上はいるか・・・」と聞いてきたところ、紫式部が「光る君もいませんので、紫の上もいません」と答えたところ・・・。

 

あれは紫式部が書いた日記にも残っていることで、本当にあった話らしいです。

 

また、50日のお祝いの時に、道長が紫式部に歌を詠ませて、自分もそれに続けて歌を詠んだというのも、本当らしいです。

 

へえーーー。

 

ドラマの上での演出と思っていましたが、その部分は本当にあったら良いですね。

 

奥さんの倫子さんが出て行ったのも、本当みたいに書いてありました。

 

ただ、どういうシチュエーションでそういう場面があったのかは、ドラマとは違うのかもしれません。

 

ドラマの方は、かなりシビアな設定でしたね。。。

 

 

 

まひろは、赤染衛門からも直球の質問が来ていたみたいで、次回どうなるのか・・・ハラハラします。

 

どうする家康ならぬ、どうする紫式部です。。。

 

 

そういうことも含めて、紫式部の日記の解説本を買いました。

 

宮中の内部のこと、道長やその他の登場人物のことが、日記に書いてあるみたいで、ちょっと知りたくなりました。

 

「源氏物語」は作り話なので、リアルな平安時代の話が書かれていて、なかなか面白かったです。

 

まだまだ途中ですが、続きを読むのが楽しみです。。。

 

 

 

 


38.7度の日は涼しい喫茶店で

2024-08-03 | 読み物

連日の猛暑日で、今日の京都は38.7度まで気温が上昇しました。

道を歩いていると、太陽の強い光と同時に、アスファルトからの照り返しがすごいです。

上と下から、焦がされている、両面焼きの魚のようですね。

あまりの暑さに、折り畳みの傘を取り出して、日傘にして歩きました。

今日は晩御飯の当番になっているので、近くの商店街まで買い物に行きました。

せっかくなので、いつもの喫茶店に入って、本を読むことにしました。

暑い日は、これに限ります。

先日までは、歴史小説「等伯」を読んでいたのですが、ようやく上下を読み終わりました。

石川県の能登・七尾で生まれた長谷川等伯が、京都へ出て来て、信長や秀吉の天下取りに惑わされながら、ライバルの狩野永徳との確執を乗り越えて、一人前の絵師として、世に認められていくというサクセスストーリーでした。

どこかで聞いたところでは、この話は何かの賞を取ったように記憶しています。

安土桃山時代の人々の暮らしや、有名な武将や僧侶の名前がよく理解できました。

この本の前は、狩野永徳さんの物語「花鳥の夢」という本を読んでいたので、ちょっと同じ時代が続きました。

気分を変えたいと思ったので、まったく雰囲気の異なる本を読むことにしました。

私が好きでいつも読んでいる小説です。

「京都寺町三条のホームズ」第21巻です。

この小説も、これだけ長く続くとは思わず、10巻くらいから読み始めました。

京都のことがたくさん出てくるので、毎回読んでいますが、勉強になります。

少女漫画を小説にしたみたいな話ですが、京都のことが、いろいろと紹介されていて、今回はどこが登場するかと楽しみにしています。

京都の地図が載っていて、物語がわかりやすくなっています。

まだまだ、最初の方しか読んでいませんが、今回もいつもの流れで、安心して読んでいます。

さて、今日は気分を変えて、バナナクリームのケーキを頼みました。

これを食べながら、ゆっくりと時間をかけて、本を読みます。

外は暑いのですが、喫茶店は快適でした。

帰りはまたしても歩いて帰らないといけないのですが、傘をさして、直射日光に当たらないように気を付けて帰りました。

しばらくは、我慢の日々が続きますね。。。

 

 

   


智積院の桜図・楓図を小説で読む

2024-07-03 | 読み物

 

今日は、お休みの日で、朝から散髪に行き、帰りに喫茶店に入りました。

 

この間、読み続けている長谷川等伯の小説が下巻の終盤となりました。

 

安土桃山時代を生きる長谷川等伯と、その息子久蔵ですが、時代の流れに翻弄されながらも、絵師としての技量を磨き、様々な絵を描き続けます。

 

歴史的にも有名な事件である、千利休の切腹についても、描かれていました。

 

また、豊臣家の中での石田三成の策略や、それに反対する豊臣家の旧臣たちとの対立・・・。

 

なぜ、千利休は切腹しなければならなかったのか・・・。

 

あくまでも、小説の中でのお話ですが、大きな歴史の流れの中で、長谷川等伯や久蔵が翻弄されていく姿が描かれていました。

 

今日、読んでいたのは、豊臣秀吉に頼まれて、祥雲禅寺(しょううんぜんじ)に襖絵を書く場面でした。

 

この寺院は、今はなく、現在は智積院の一部になっています。

 

いまでも、その庭園が当時の様子を残しています。

 

 

 

一昨年だったか、智積院に行った際に、庭園を見学したので、小説を読んで感激しました。

 

また、等伯と久蔵がもがき苦しみながらえがいた「桜図」と「楓図」も実際に見て、感激したのを覚えています。

 

本物は、「宝物館」にあって、庭園横の方丈に、レプリカのふすまがありました。

 

 

 

これが久蔵が描いた「桜図」のレプリカ・・・。

 

 

 

こちらが等伯が描いた「楓図」のレプリカ・・・。

 

どちらも見事ですが、やはり宝物館に飾ってある本物には圧倒されました。

 

 

 

そのお話を涼しい喫茶店で、コーヒーを飲みながら、読むというのは、最高でした。。。

 

 

 

歴史小説を読むことで、断片的な知識が大きな流れの中で、動いているのだということを感じます。

 

 

 

いつもこの喫茶店は、すいているのが良いところです。

 

集中して本を読むことができます。。。

 

次に読みたい本が3冊ほどあるので、早く読み終わりたかったのですが、まだ終わりませんでした。

 

また、続きは明日の通勤の電車の中で・・・。

 

なかなか、次の本に進めそうにありません。