さて、季節は「大寒」の二番目の候、「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」という季節を迎えました。
新暦で言うと、1月25日から29日ころにあたります。
この候の意味は、文字通り沢の水さえも凍ってしまうほど寒いという意味です。
実際に、この時期は一年の最低気温が記録されることが多いそうです。
二十四節気や七十二候は、もともとは中国で考えられたものらしいですが、七十二候については、江戸時代に日本の季節に合うように若干変更が加えられたとのことです。
それぞれに、面白い名前が付けられていて、興味深いです。
先日撮影した写真の中に、木の枝の写真がたくさんあったので、載せてみました。
雪が積もって、綺麗な模様ができていました。
この時期は、本当に寒いのですが、そればかりではありません。
フキノトウが芽をだしたり、蝋梅(ろうばい)の花が咲き始めたり、春の予感も感じ取ることができます。
今日も川べりの蝋梅を見てみると、たくさんのつぼみの中に、一凛だけ咲いている花がありました。
この時期の言葉に、『春隣(はるとなり)』という言葉があるそうです。
ちょうど、夏の終わりに『秋隣(あきとなり)』という言葉があったのと、対になっているのですね。
寒さがこたえる時期ですが、日差しがだんだんと強くなってきています。
この「大寒」が過ぎると、次はいよいよ「立春」ですね。
春が近くまで来ていると感じられる頃でもあります。
夏の終わりは、なんとなく寂しい感じがしますが、冬の終わりは、ちょっと違いますね。
どちらかと言えば、「春の訪れ」という喜びの方が強調されることが多いのかもしれません。
春隣という言葉をかみしめながら、寒い冬を乗り切りたいと思います。。。