先日、我が家の本棚の建築ジャンルにある
私の好きな建築家の本を再度読み返してみました
・・・というのも現在家をお建てすることになったO様が
ご契約前に「こんな本も読んだりしていまして・・」と見せてくださったのが
この建築家の本だったからなんです
その建築家の名前は中村好文
失礼ではありますが・・普通のおっちゃんって感じ(スミマセン)
イヤ、文中でもご自分でもそうおっしゃっているんです
でもその中村好文さんの建築に対する考え方に私はずっと惹かれていました
この「普通」という言葉の素晴らしさを教えてくれたのもこの建築家でした
中村好文さんの本より・・・
「私が無意識のうちに目指していたのは、人々が目を瞠り、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」ではなく、
気張りもしないし。気取りもしない。背伸びもしないし、委縮もしない。無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」でした。そして、用を満たすという観点や、美しいという観点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」でした。」
「普通」の定義がこの文章でストンの私のこころに収まりました
そして初めてこれを読んだ時、普通って素晴らしい!!と心から思ったことを覚えていますし今もそう感じます
もちろん素晴らしい建築家でいらっしゃるのですからお建てになった家々は普通と言っても超一流ですけどね・・・
私はこの言葉で自分自身「人間」としてもこの「普通」を目指していきたいとその時思いました。
そうそう話がそれていますね
今日のお題は「木の家を建てる意味を知る」でした
長くなってしまいますが中村好文さんはこうも書いておられます
「私の設計した建物に条件の許す限り自然素材を使ってきたのは、私が「自然素材派」だからではなく、
その方が手触りがいいし、古びたときに美しくなるからという即物的な理由の方が大きいのでした。
ー中略ー
主役はあくまでも建物ではなく、そこに住む人たちであり、そこで営まれる暮らしです。
その容器が、知らず知らずのうちに、暮らし方、住まい方の文法を導きだし、愛情をかけて住むことによって
少しずつ成熟していって欲しいと願っています。私自身が、ヒンヤリとした整然よりは、あたたかな雑然を愛する人間で、
肩も、肘も(もちろん見栄も!)張らずに自然体で暮らしたいし、そのように生きたいと考えています・・・」
ブラボーーーーーー!!
素晴らしい!!
私たちマザーハウスが木の家にこだわる意味をこんなに明確にしてくださっているこの文章
これこそが「木の家を建てる意味を知る」ということではないでしょうか・・・
マザーハウス(上賀茂の家)
私たちは小さな小さな工務店ではありますが、お施主様の大きな大きな人生の暮らしを支える家を任されます
その期待に応えるべく中村好文さんのこの文章を忘れてはならない・・・と思うんです
今日も明日もコロコロ願晴るぞ~
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