立川市役所が泉町に移転し、残された錦町の建物と敷地の今後の活用についての説明会が市民会館で開かれた。
市民会館も多摩地域では草分け的存在で、老朽化し、耐震性にも問題のある建物である。
そこで、旧庁舎、その敷地、市民会館を一体として、リニューアルしようとするものである。
今回は、事業概要と、スケジュールについての説明会が開かれた。
第一回は、既に開かれ、今回が二回目。
第一回目の説明会は、意見が続出して、騒然たるものであったようである。
この地域は、市役所を中心に簡易裁判所などの国の施設と東京都の施設が集積する行政街であった。
当初は、立川市有地と国有地を合わせると相当の広さの土地が更地となり、新たな市街地の形成が可能となり、街づくりの中核となりうるとの期待がもたれた。
ところが、国家公務員共済病院の建て替えが持ち上がった。
しかも、共済病院の建設予定地が簡易裁判所を中心とした所になってしまった。
結果的に立川市が主体的に事業展開できる場所は、旧市役所跡地と市民会館だけとなってしまった。
旧庁舎、市民会館とその敷地で展開される事業の概要が決まり、そのスケジュールが明らかになった。
地域住民、商業者などの反応は、大方は無関心であるが、成り行きを見守り、いささかでも関わってきた人の中には不満を抱く人が多い。
この事は、今回の説明会の参加数等の状況から推察できる。
新庁舎建設、跡地の有効活用については、市民参加を念頭に置いて、市民主体の委員会等も設置され、討議を重ねてきた。
しかし、結果的に、参加した市民や商業者の思いとは裏腹な結果となってしまった。
しかも、事業のほんの一部にすぎない、「漫画パーク」が斬新なイメージを与えようとの意図からか、誇大に強調された結果、非難の矢面に立ってしまった。
今までの一連の流れを見ていて、今後の行政運営に、幾つかの重要な示唆を与える事例となったと思う。
地域住民や商業者の中に、一部ではあるかもしれないが、不満がくすぶっていることも事実である。
議会の中に、特別委員会が設置され、付託案件として議論されてきたわけである。
時期的に、今議会辺りで、議論を終結し、手法や経過の検証をし、委員会の結論を報告すべきであろう。
議論すべき論点には事欠かないはず。
そのことによって、今後の行政運営に寄与するところ大であるからである。
幾つかの論点については、できるだけ早く書いてみたい。
上の絵はだまし絵の一種です。中央の白い三角は単なる空白で、図形ではありません。
実際に無いものがあるように見える。だまし絵だけではありません。我々の身の回りにもたくさんあります。気を付けてください。