先日、立川市のある市議会議員のブログを見た。
そこに、拓殖大学で行われた、議員”激論”会『問われる地方議会、あなたは必要か』に参加したとの報告が載っていた。
気になり、他のブログを探した。
何人かの議員のものが見つかった。
長野や和歌山の議員の記事である。
関心の高さをうかがわせた。
複数の議員のブログを見て、おぼろげながら全体像が見えてきた。
立川市でも議会改革を議論する特別委員会が設置をされているようだ。
その議論の中身は、例によって、議事録の公表が極めて遅いので、現時点では分からない。
激論会のブログを垣間見ての感想は幾つかある。
その一つは住民・市民との関係である。
グループ別の討議の一つのテーマになったようである。
大きな論点であるので、中身は多岐にわたると思う。
議会報告会についても取り上げられたようである。
立川市の特別委員会でも実施の方向で議論されているようだ。
しかし、意義や目的、議会改革のなかでの位置づけは不明確なもののような気がする。
議会報告会が全国的に行われるようになったのは、北海道の栗山町である。
議会基本条例によって、議会に報告会の開催を義務付けたからである。
議会報告会については疑問である。
理由は様々ある。
一番大きな理由は、議会改革の中では枝葉末節であり、小手先の手段にすぎない。
市民・住民との関係で言えば、議会の実態を報告する、情報提供すると言う事だと思う。
情報提供の手段だとすれば、根本的に改革する点はほかにある。
会議録の迅速な公開、議会報の充実、議案と資料の事前公開等々。
単なる報告だけではなく、市民参加の一端として開くのであれば多少の意味はあろう。
しかし、実施上の問題点は多々ある。
議会報告会である以上、当事者は議会を代表する議長である。
議長はその重責に耐えうるだろうか。
定例会後に行うとすれば長時間に亘って議論されたものを、短時間の報告会で全て議論できるのであろうか。
例えば、防災や議会改革等テーマを絞れば可能であろう。
栗山町など既に実施している自治体では、既に、報告会に否定的な見解が示されている。