出版に関する下請け会社には二種類ある。
一冊丸受けで編集権を有するものと記事のパーツのみ制作する会社だ。
編プロと制作プロに区別する場合が多い。
編プロの方が格上だと思う経営者もいるが個人的にはどっちもどっちよ。
五十歩百歩、目くそ鼻くそ。
編プロにも色々あるが中には驚くような高学歴の人ばかりって所がある。
所謂一流大学出身者ばかりの陣容には驚く。
何でこんな所にいるの?
どうやら彼らは大手出版社に入れなかったらしい。
それでも出版業に関わりたいという思いの強い人達なのだ。
そこに付け込んでと言うか、まあ仕事の環境は酷い。
就業時間が長い長い長い、毎日が終電、泊まりも普通。
そして休みが無い、無い、ほぼ無休。
担当する媒体にも依るがイベントが入る媒体ならほぼ祝祭日は仕事となる。
勿論代休は制度上取れるが実際には不可能なのだ。
仕事がぎっしりとあるから休む事は不可能。
5月から8月まで一日も休みが無かった新卒男子がいた。
武道をたしなみ懸命に仕事をこなし社長の覚えもよく海外取材にも行った。
しかしブチ切れて社長と大喧嘩して辞めてしまった。
当たり前だ、安月給で3か月以上休みなしなんて尋常じゃないよ。
しかしそれに匹敵する様に働き続ける女性が多く驚く。
我慢強いというのか感覚がマヒしているというのか。
出版業界希望の若者よ、大手が駄目なら中小零細の版元を目指せ。
編プロだけは考え直した方が良いよ。
というか出版業界自体がオワコンなんだけどねえ。