言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

心は寄りて

2024年09月01日 | 万葉集

#心は寄りて……★☆ 水底に 生ふる玉藻の うち靡き 心は寄りて 恋ふるこのころ; 詠み人知らず : 歌意:水底にはえる玉藻のようにすっかり心は靡き寄りとても恋しく思うこの頃。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十一巻より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

まだまだ暑いなぁ~

 みなさん、お元気?

本当にまだまだ暑いわね。

 読み方やでぇ~

みなそこに おふるたまもの うちなびき こころはよりて こふるこのころ

玉藻(たまも)は水中に生える藻を美しく讃えた言葉ね。

 なぁ~、恋をすると何を見てもきれいに見えると言うことやなぁ。

水中の藻でさえも涼しそうに光っていて自分の恋心と同じくらい光って見えるんや。

こんな暑い日が続く毎日でも、ウチは恋する全ての人を応援するでぇ~!

だからぁ、みんなもいっぱい恋してやぁ!!!


夏草の

2024年07月16日 | 万葉集

#夏草の……★☆ このころの 恋の繁けく 夏草の 刈り掃へども 生ひしくごとし: 詠み人知らず : 歌意:この頃、恋心が募りに募って一杯になるのは、ちようど夏草が刈り取っても後からどんどん生え茂って来るようだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

毎日暑いなぁ~!

読み方やでぇ~

このころの こひのしげけく なつくさの かりはらへども おひしくごとし

なぁ!恋する乙女はみんなこんなんやでぇ。

ウチも好きな人のこと考えるとその人のことで心が一杯になるわ。

みんなもそうやろ!

乙女心はいじらしいわぁ~!


いまさくら

2024年04月11日 | 新古今和歌集

#いまさくら……★☆ いまさくら さきぬと見えて うすぐもり 春にかすめる よのけしきかな: 式子内親王 : 歌意: 今、桜が咲いたと見えて桜の花の色で薄曇り。世の中すべてが霞わたっている春の景色。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新古今和歌集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

いまさくら さきぬとみえて うすくもり はるにかすめる よのけしきかな

咲いたやろ~!

さくら、サクラ、桜~

思う存分桜の季節楽しもや~!

 


光もかをる

2024年02月13日 | 千載和歌集

#光もかをる……★☆ 春の夜は のきばの梅を もる月の 光もかをる 心地こそすれ: 藤原俊成 : 歌意:春の夜は軒端の梅から良い香りが漂い、その間の木々から漏れる月の光さえもが香ってくるような心地がする。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #千載和歌集 第一巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

はるのよは のきはのうめを もるつきの ひかりもかをる ここちこそすれ

立春も過ぎてちょっとは暖かくなってきたやろぉ~

みなさん、お元気?

美しい歌ね。

そろそろ梅やいろんな花が咲きだしてきたわね。

ほんまや!

まだまだ寒い時もあるけど、花の季節や。

梅も月もきれいでウキウキしそうや。

やっぱり春は花も月も星も空も、昼も夜もきれいやなぁ~!


相思はぬ

2024年01月22日 | 万葉集

#相思はぬ……★☆ 相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼の後方に 額つくごとし: 笠郎女 : 歌意:互いに思わない人を一方的に思うのは大寺の餓鬼の後ろで額をすりつけて拝むようなもの。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第四巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

あひおもはぬ ひとをおもふは おほてらの がきのしりへに ぬかつくごとし

餓鬼(がき)=生前悪いことした報いで,餓鬼道に落ちた亡者(もうじゃ)のことやで。

ところで、あっちの方なんかえらいにぎやかやなぁ。

あっ、笠郎女(かさのいらつめ)さんじゃないですか!

えらいにぎやかですね。

笠郎女:あらっ、マナ女ちゃん、そうよ。今、新年の女子会で恋バナトークしてるのよ。

こちらの姫君の好きな人の話なんだけど、お相手の若様は全く見向きもしてくれないんだって。

そんな若様を一生懸命思って恋焦がれてもばかばかしいから、やめとき、やめときってみんなでとめているところよ。

でも、一生懸命思っているといつかは通じるのでは?

笠郎女:何を言ってるの!いつかは来ないのよ!それより思い思われるもっといいお相手をさっさと見つける方が先よ!

へぇ~、そうなんですか。

笠郎女:そうよ!万葉女子は恋に対しては意識高めなのよ!おほっほっほ!

マナちゃんもさっさと次の恋に進むのよ。

はぁ~い、勉強になりました。