言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

尾花咲きし

2020年10月25日 | その他

#尾花咲きし……★☆ 秋風の 尾花咲きし 夕暮れは 渚に寄する 浪かとぞ思ふ: 良寛 : 歌意:秋風に薄の穂が風になびく夕暮れはまるで渚に寄せている波かと思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #良寛歌集より■□■

 

 みんなぁ、元気ぃ~?

尾花ってススキのことやで。

だんだん秋めいてきて野原も海も秋の景色や。

 

 

 

 


恋するや

2020年09月02日 | その他

#恋するや……★☆ 恋するや 遠き国をば 思へるや このたそがれの 睡蓮の花: 与謝野晶子 : 歌意:恋をしていると、黄昏時に睡蓮の花を見ると恋人のいる遠い国のことを思ってしまう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #夏より秋へ より■□■

みんなぁ、元気ぃ?

夕暮れはだんだんと寂しくなってくる季節やなぁ。

せつない乙女ごごろやでぇ。


夏のひるふし

2020年08月10日 | その他

#夏のひるふし……★☆ うなゐこか すさみにならす むきふえの こゑにおとろく 夏のひるふし: 西行 : 歌意:幼い子供が戯れに吹き鳴らす麦笛に驚いてはっと目覚める夏の昼寝時。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  #聞書集 より■□■

 

 みんなぁ~元気ぃ~?

読み方やるでぇ。

 

うなゐこか すさみにならす むきふえの こゑにおとろく なつのひるふし

 

うなゐこか = おかっぱ頭の子どもやで。

すさみにならす= 気ぃの向くままちゅうこっちゃで

むきふえの(麦笛の)= 麦笛のこと。麦の穂は中が空洞やから音鳴るんや。

こゑにおとろく(声に驚く)= 音に、まぁ!えらいびっくりしたわ。

なつのひるふし(夏の昼臥し) = 夏の昼寝やで。

西行さんが昼寝してたら、外で子供らが麦笛作って、鳴らして遊んでたんや。

その笛の音にびっくりして目ぇが覚めたわということやで。

なんとまったりした夏休みの午後やろか。

 


雨をききつつ

2020年07月25日 | その他

#雨をききつつ……★☆ つれづれに ながめくらしぬ 古寺の 軒ばをつたふ 雨をききつつ: 良寛 : 歌意:古寺の軒端を伝わる雨音を聞きながら、何をするともなくぼんやりと外を眺めて暮らしている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #良寛歌集 より■□■

 みんなぁ、元気ぃ~?

梅雨明けまだやなぁ。

良寛さまも雨の日は遊びに出られへんかったからこんな風に1日過ごしたんやなぁ。

みんなも雨の日でもお家で楽しもやぁ!


そのうま酒に

2019年12月08日 | その他

#そのうま酒に……★☆ さす竹の 君がすすむる うま酒に 我れ醉ひにけり そのうま酒に: 良寛 : 歌意:あなたが勧めてくれる美味しいお酒に私は酔ってしまいました。そのほんとうに美味しいお酒に。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  #良寛歌集 より■□■