言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

入相の鐘の

2021年06月10日 | 拾遺和歌集

#入相の鐘の……★☆ 山寺の 入相の鐘の 聲ごとに けふもくれぬと 聞くぞ悲しき: 詠み人知らず : 歌意:山寺の入相の鐘の音があちこちで響くたびに今日もまた暮れてしまったと聞くのが悲しい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #拾遺和歌集 第二十巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

やまでらの いりあいのかねの こえごとに けふも. くれぬと きくぞかなしき

今日、6月10日は「時の記念日」やでぇ

入相の鐘=晩鐘、日暮れにお寺でつく鐘ことやで。

昔は、お寺が鐘をついて人々に時間を知らせたんや。

『晩鐘』と言えば、フランスの画家ミレーが、野良仕事が終って夕方の鐘の音に、一日の感謝の気持ちを一生懸命祈る夫婦の姿を描いた有名な絵があるやろ。

日本の昔の人も、日暮れのお寺の鐘の音を聞いて「あ~、今日も無事に暮れたなぁ。充実してたかなぁ、ちょっとだけ、後悔するなぁ、反省と感謝をしよ!」って思ったんや。

みんなも「時の記念日」の今日だけやなくて、毎日の時間を大事に過ごそや~