言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

なぞ身装はむ

2023年02月19日 | 万葉集

#なぞ身装はむ……★☆ 君なくは なぞ身装はむ 櫛笥なる 黄楊の小櫛も 取らむとも思はず: 播磨娘子 : 歌意:あなたがいないならどうして身を装う気になれましょう。櫛箱の中の黄楊の小櫛も手に取ろうとは思いません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第九巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

きみなくは なぞみよそはむ くしげなる つげのをぐしも とらむともおもはず

みなさん、お元気?

この歌は奈良時代の官吏で貴族の石川君子(いしかわのきみこ)播磨国守の任を解かれて帰京する時に詠んだ送別の歌よ。

播磨娘子 (はりまのおとめ)は同じく 奈良時代の女性だけれど詳細は不明なのよ。

なぞ身装はむ=は身を整える、つまりおしゃれすることね。

櫛笥(くしげ)=は櫛などを入れておく箱のことで今で言うお化粧箱ね。

わっかるわぁ~

やっぱり好きな人に逢う時は、ウチかて思いっきりおしゃれするねんで。

転勤で一人で都に帰ってしまうなんて悲しすぎるわ。

乙女心を詠んでるなぁ~