来夏の参院選栃木選挙区(改選数1)にNHK宇都宮放送局長の田野辺隆男(たのべたかお)氏(55)が無所属で立候補する意向を固めたことが30日、分かった。

 田野辺氏は下野新聞社の取材に「自民党政治を変えなくてはいけない。既存の政党と違う選択肢となりたい」と答えた。31日付でNHKを退職する。

 田野辺氏は芳賀町出身。東大法学部卒業後、1983年、NHKに入り、報道局総務部副部長、同局制作センター(番組)チーフプロデューサー、福島放送局副局長などを経て2014年6月、宇都宮放送局長に着任した。父、充男(みつお)さん(83)は芳賀町長、県議会議長などを歴任した。

 田野辺氏は「リベラルな保守という立場で、『とちぎ統一候補』として各方面に協力を呼び掛けたい。農家や中小企業の現場の声を栃木の声として国政に伝えたい」と述べた。