生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表は、12日の定例会見で、野党共闘を実現するための候補者調整に関して、「できなければ、(野党は)全滅だ。今のままでは、自公、おおさか維新で3分の2が、現実味を帯びてくる」との危機感を示した。

 その上で、「そうさせてはいけないという国民の意識は、かなり高い。だから、私は望みを失っていない」と強調。「(各党が)自分勝手な利害を捨てきれないと、全滅してしまう。日本人は一夜漬けが得意だから、その場にならないと切羽詰まらないと、なかなか本気にならない」と述べ、各党に「意識改革」を訴えた。

 4月に行われる衆院北海道5区補選では、北海道で一定の影響力を持つ新党大地の鈴木宗男代表が、自民党の推薦候補の支援を表明、野党共闘の実現が困難な情勢になっている。小沢氏は「鈴木氏以外の野党が力を合わせないと、一般的には(与党に)勝てないわね」と指摘した上で、
 「個別の選挙区1つ1つで、おれの候補を応援しろ、お前の候補は降りろとか、そういうやり方では、絶対に野党共闘はできない」と主張。「全選挙区について、全野党で話し合い、全国レベルの範囲で(共闘態勢が)決まればいい。共産党も我々も(候補者を)予定しているところがあっても調整に従うし、みんなでやるということになる」と述べた。

 現状の候補者調整に関して、「乱暴で、民主的ではない。そうするとなかなかまとまらないというのは、当たり前のことだ」と述べ、「みんなでまとまれば勝てないことはないと思うが、現状では厳しい」との見方を、重ねて指摘した。