リテラ http://lite-ra.com/2016/01/post-1854.htmlより転載
新年特別企画
2016.01.02
謹賀新年。今年もリテラは、新聞、テレビや他のニュースサイトが報道できない話題をどんどん取り上げていくつもりだが、その決意を新たにするため、今一度、2015年を振り帰っておきたい。
ということで、昨年に続いてリテラの人気記事ランキングを掲載したい。今年は4つのジャンルで2015年の1年間に人気を博した記事をピックアップ。紹介していこうと思う。
その第1回目は「政界・政治家追及編」。昨年ほど横暴な政治家が跋扈した年はなかったが、マスコミの追及は甘く、結果的にリテラが真っ先に疑惑をスクープしたこともあった。
1位から順番に発表していくので、ぜひ、昨年の政界のひどさを思い出していただきたい。
★1位 安倍首相が山本太郎に安保法制のインチキを暴かれた! 政府はやっぱり国民の生命を守る気なんてなかった!
栄えある第1位に輝いたのは、安保法制の国会論戦中、政府の嘘と欺瞞が暴かれた瞬間だ。安倍首相は審議のなかで野党の追及をのらりくらりとかわし続けたが、そんななか、参院特別委では“意外な人物”が安倍を追い詰めた。あの山本太郎議員だ。山本は安倍に対して、他国の弾道ミサイルによる国内原発への武力攻撃と、その場合の放射能被害の想定について質問。安倍は誤魔化してまともに答えなかったが、代わった原子力規制委員会の田中俊一委員長の答弁は驚くべきものだった──。大手マスコミがほとんど報じなかったその詳細なやりとりを、以下のリンク先からぜひご一読いただきたい。「安保法制は国民の命を守るため」という首相が、どれだけインチキ野郎であるかがわかるはずだ。
(http://lite-ra.com/2015/07/post-1336.html)
★2位 安倍の目的はやはり対中戦争だった! 強行採決前「南シナで日本人が命をかける」と発言
「安保法制は、南シナ海の中国が相手なの。だから、やると言ったらやる」。記者とのオフレコ懇談会で、そう言ってのけたという安倍首相。集団的自衛権の主なパートナーであるアメリカが、中国との戦争を望んでいないことは専門家のなかでは常識。しかしこの日本の首相ときたらどうやら本気で戦争がしたいらしい。本サイトは、過去に安倍が雑誌の対談でこう鼻息を荒くしていたのを発見。「まず日本人が命をかけなければ、若い米軍の兵士の命もかけてくれません」。はたして今年3月、ついに安保法制が施行される。本当に私たちの命をこの“暴走宰相”に預けておいてよいのだろうか。
(http://lite-ra.com/2015/07/post-1288.html)
★3位 7年前、橋下徹に恫喝されたあの“女子高生”が声をあげた! 橋下が放った冷酷な言葉、そして今、大阪に起きていること
昨年、「大阪都構想」を巡る住民投票に敗れ、政界から引退した橋下徹前大阪市長。だが記者会見の様子を見る限り、この人は今後も政界に影響を及ぼし続けるだろう。本サイトは昨年11月の府知事・市長ダブル選直前に、ひとりの女性のインタビューを掲載した。彼女は2008年10月、私学助成予算の大幅な削減を打ち出した橋下と面会し、計画撤回を訴え、そして「自己責任」「嫌なら日本から出て行くしかない」と一蹴されたあの“女子高生”だ。彼女が当時を振り返りながら語るのは、橋下の冷徹な人間性と、教育現場の破壊という現実。今後、橋下が国政に進出したらどうなるかを考えるためにも、今一度、彼女の声に耳を傾けてもらいたい。
(http://lite-ra.com/2015/11/post-1702.html)
★4位 生徒を4時間監禁、竹刀が折れるまで…新文科相の馳浩と副大臣の義家弘介が教師時代の体罰自慢対談
昨年10月に発足した第三次安倍改造内閣。しかし、組閣直後から新閣僚のスキャンダルが続々と判明した。そのひとつが、本サイトが報じた馳浩文科相と義家弘介文科副大臣の“体罰自慢発言”だ。ともに元教員である馳と義家は、過去に雑誌の対談で生徒への壮絶な体罰経験を告白し、しかもこれを肯定さえしていたのである。この本サイトの記事は、記者会見でも話題にあがり、馳は釈明に追われたが、いまでも馳と義家の“暴力教師タッグ”はいけしゃあしゃあと文科行政のツートップに居座っている。以下のリンク先で彼らの本性ご確認いただきたい。
(http://lite-ra.com/2015/10/post-1569.html)
★5位 「安倍さんは嘘つき」元家族会の蓮池透氏が拉致問題で安倍首相がついた真っ赤な嘘と政治利用の手口を全暴露
安倍晋三という政治家を一躍有名にしたのは、言わずもがな小泉政権時の北朝鮮による拉致被害問題への取り組み。だが、安倍がこれまでアピールしてきた数々の“武勇伝”はウソだらけ──。そう告発したのは、拉致被害者である蓮池薫氏の兄・蓮池透氏その人である。あるパーティで壇上に上がった蓮池氏は「安倍さんはウソつき」とつぶやき、「拉致問題を利用して、総理大臣になった」と言い放った。元「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」副代表の口から次々と暴露される安倍のデマとウソ。“拉致問題のヒーロー”という虚像……。続きは以下のリンク先で。
(http://lite-ra.com/2015/12/post-1776.html)
★6位 「民主党のせい」は嘘、新国立競技場は最初から安倍首相の親分・森喜朗の仕掛けだった
昨年、世間を騒然とさせた国立競技場建て替え問題。ザハ・ハディド案の総工費は当初予定されていた金額の数倍にまで膨れ上がり、しかも五輪までに間に合わない可能性が濃厚に。ついには安倍首相が「白紙撤回」し、先日、新たなデザイン案が決定されたのはご存知のとおりだ。しかし、本サイトが新国立競技場をめぐる行政の動きや計画の推移を検証したところ、誰がどう見てもこの混乱は、安倍自身が“ボス”の森喜朗元首相と一体となって招いたものだった。にもかかわらず、安倍も森も、現在にいたるまで一切その責任を取っていない。こんなことが許されてよいのか。リンク先を読んで考えてみてほしい。
(http://lite-ra.com/2015/07/post-1271.html)
★7位 安倍内閣の新閣僚に「下着ドロボー」の過去! 警察で取り調べ受けるも敦賀市長の父親と原発利権の力でもみ消し
第三次安倍改造内閣で初入閣した高木毅復興相が、過去に女性の家にあがりこんで下着を泥棒していた──。この「週刊新潮」「週刊文春」の同時スクープは世間を驚愕させた。その“パンツ大臣”疑惑は以下で詳しく。
(http://lite-ra.com/2015/10/post-1589.html)
だが、このスキャンダルは単に新閣僚がトンデモ破廉恥野郎だった、というだけで終わらない。“犯行”当時、高木は敦賀署で取り調べを受けたというが、逮捕まではされなかった。なぜか? そこには地元で絶大な権力を誇る父・高木孝一元敦賀市長と、原発ムラの存在が深く関係している。これについては「「子供が片輪になっても原発つくれ!」“下着ドロボー”高木毅を大臣にした父親の汚すぎる原発利権」(http://lite-ra.com/2015/10/post-1611.html)という記事で追及したので、ぜひ併せてご覧いただきたい。
★8位 スクープ! 安倍改造内閣の新農水相・森山裕が暴力団と“黒い交際”…暴力事件が起きた時、組事務所にその姿が
昨年の内閣改造直後に本サイトがスクープした森山裕農水相の“黒い交際疑惑”は、大きな話題をよんだ。なんと、森山は1989年に、地元鹿児島市内の暴力団組長らが起こした暴行事件の現場に同席し、暴行に関与した疑いで、県警と地検から事情聴取を受けていたのだ。被害者は10日間のけがを負ったというが、状況からして森山がヤクザに被害者への脅しを依頼した可能性は高い。さらに、その後、森山には不正献金疑惑も発覚したが、しかし、マスコミの追及はそこでストップ。現在も素知らぬ顔で閣僚であり続けている。“パンツ大臣”に“体罰レスラー教師”、そして“ヤクザとズブズブ”……いったいどうなっているんだ?この内閣は。
(http://lite-ra.com/2015/10/post-1563.html)
★9位 ポスト安倍・稲田朋美が「男子も女子も自衛隊に体験入学すべき」! 過去には「国に命をかける者だけに選挙権」発言も
“ポスト安倍”“初の女性総理候補”と言われる稲田朋美政調会長。安倍が直々に政界に誘ったのは有名すぎる話で、極右エピソードにもこと欠かないが、そんな稲田が昨年、雑誌のインタビューで“男子も女子も自衛隊に体験入学するべき!”と主張。言っておくが、これはみんなで自衛隊の活動を見にいきましょう、というような話ではない。本サイトは稲田の過去の発言を参照。その核心が「日本人なら国のために命をかけて戦うのが当然」という“戦中脳”であると指摘した。詳しくは以下を。
(http://lite-ra.com/2015/10/post-1632.html)
★10位 菅官房長官に日歯連からの「3000万円迂回献金」発覚! 新聞・テレビはなぜ報じないのか
“影の総理”として辣腕をふるう菅義偉官房長官だが、この秋田出身の叩き上げは、これまでスキャンダルとは無縁の政治家人生を歩んできた。しかし昨年5月、「週刊ポスト」がついに、菅が会長を務めていた自民党神奈川県連に、日歯連から、3000万円もの違法な迂回献金があったという疑惑をスクープしたのだ。
(http://lite-ra.com/2015/05/post-1111.html)
ところが、この報道の直後、菅が囲み取材で「弁護士と相談して法的処置を検討している」と発言すると、マスコミは萎縮。後追い報道はおろか、完全に沈黙してしまい、「週刊ポスト」編集長も官邸からの圧力で更迭された。……この“鉄仮面”に隙はないのか?
いかがだっただろう。“パンツ復興相”や“文科体罰タッグ”など、パンチの効いたスキャンダルがランクインするなか、安倍首相がかなりの数を占めたのは、やはりこの宰相をどうにかしないといけない、という意識が読者の間にあるからだろう。4月の参院選に向けて、本サイトはこれからも、安倍政権の批判、さらに閣僚や自民党幹部のスキャンダル、問題発言をどんどん追及していこうと思う。今年も、そんな本サイトにおつきあいいただければ幸いである。
(編集部)