ちゃらんぽらん亀のなんでもあり

お笑い中心のおバカなブログです

かすかな声

2010-04-28 13:44:16 | 無題
過去もなく 未来もなく   そして  今もなく
 
時という知恵の輪をはずそうとして
もう どれくらいの時間が流れていったのだろう
 
知恵の輪が幻想なのだとしたら
 
ここは だれが 住むところなのか
 
尋ねて旅してるはずなのに 尋ねられる場面に遭遇する
 
ありがとうという言葉の意味など知らなくていい
ありがとうという想いがあればいい
 
ずいぶん歩いてきた
ありがとうという言葉の意味を知った
だが ありがとうという想いに一体いつ たどりつくのか
 
からまった 時の記憶を ときほぐそうとして
からまった 思いの記憶をときほぐそうとして
 
今が どんどん遠ざかっていく
 
なぜ?と問うてしまう波のまにまに
ふと 姿を現す影
 
あなたはだれ?
と 問うた瞬間 影が姿を消す
 
どうしても生きたいのなら
一度 ちゃんと 死になさい  とささやく声
 
私は 今 どこにいるのだろうか
何度この問いをすれば気がすむというのか
 
光のうたを うたう日がくるのを
本当に約束されているのか
 
今 笑えない 笑いたくない 笑わない
 
笑いを封印して十数年
封印を解いて まだ 一か月もたたないのに
また 封印しようとする自分がいる
 
この私を 私は 受け入れるか
 
不器用にしか生きない私を
私は 受け入れるのか
 
どんな思いも しかと受け止めることをしない自分を
私は受け入れるのか
 
亀のような歩みで もつれた糸を丹念に 解きほぐそうとして
ちょっとしたことで また 心の糸が 更にもつれてしまう
 
そんな自分を私は受け入れるのか
 
あまりにも もろい 自分を わたしは受け入れるのか
 
 
「受け入れるよ」 という声 が かすかに聞こえる
「受け入れないと始まらないよ」 という声と共に
 
年老いた亀は自問する
もう いいのではないか
もう 充分に おつりがくるほど 生きてきたではないか
 
孤独を解き放つのは 次の生でいいのではないか
 
全てが繋がっていることを実感するのは 次でいいではないか
 
 
また かすかに声が聞こえてくる
 
「次でいいのではないかという想いも そのまま 受け入れてください
わきあがる 思いを そのまま そのまま 受け入れてください」
 
「肯定するすることも 否定することもなく
 ただ ただ 受け入れてください」
 
「あなたは あなたなのですから どんなあなたも あなたなのですから」
 
 
 
 
 
 
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