あ~忙しい~
冬眠するってのも準備がいろいろあるな~
(神もどきちゃん) ね~亀ちゃん 手を休めて空を見てごらんよ
夕陽が夕焼けがきれいだよ
(ちゃらんぽらん亀) え~と どんぐりのおいしいのはあの木で春まで家を守るには
ああしたりこうしたり 雨漏りなんとかしなくちゃいけないし
国民年金未納分が10年さかのぼって払えるっていうし
その手続きもしなくちゃいけないし たまったお皿洗わなくちゃ
いけないし 洗濯ものたまっているし
あ~忙しい
(神もどきちゃん) ね~亀ちゃん いまね 空をみてごらんよ
すごくきれいだよ~
(ちゃらんぽらん亀) そ~いえば 地球もこのままではどうなるかわからないし
冬眠してる間になにかあったらどうしよう
(神もどきちゃん) ね~ね~みてごらんよ 今 飛行機が飛んでるよ
いろんな飛行機雲あるよ
あっ いま ピカ~っと光ったよ
(亀) 今 へそくりがこれだけだから ちょっと雨漏り修理代にたりなさそうだし
全国に出張販売している亀団子の売上のばさないとな~
(神) ね~ 亀ちゃん この世は不思議でいっぱいだね
(亀) あっ 消費期限切れの牛乳のんで お腹の具合がおかしいぞ
(神) ね~ 恥ずかしがり屋の亀ちゃん!
ああだこうだはいいからさ 空みてごらんよ
きれいなものはきれいだと言ってみようよ
(亀) お、おまえ 今日はずいぶんと粘るな~
(神) 亀ちゃん 素直が一番なのよ
(亀) ん? お金は何番なの?
(神) お金も一番よ
(亀) じゃ~ 女装は何番なの?
(神) 女装も一番よ すべてが一番よ だから比較なんかしなくていいの
(亀) お、おまえ 怪しい宗教とかにはいってるんじゃないのか
(神) そうよ~ みんなあやしいのよ~ でも それでいいのよ
(亀) おまえな~ 熱あるんじゃないのか
(神) 生きてればみんな熱はあるの それぞれの熱があるの
(亀) ちょっとまて おまえの熱計ってみるから
(神) すべてがそのままで ありのままで いいのよ
(亀) おい、40℃あるじゃないか 布団しくから寝てろ
(神) ね~亀ちゃん 空をみてごらんよ きれいだよ~
不思議ちゃんもいっぱいいるよ
(亀) わかった わかった とにかく安静にしてろ
(神) ね~亀ちゃん
(亀) ん?
(神) 抱いて!
(亀) は~~~~~~い ではみなさん いまから ラジオ体操始めます
おいっちに~さんし~ おいっちに~さんし~
(神) ね~亀ちゃん
(亀) ご~ろく~しちはち~
(神) ね~ってば~
(亀) では続いて 道徳の時間です
人の道とはについて 講義します
(神) 亀ちゃん こんな歌知ってる?
やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
(亀) で、では 自己とはなにかについて考察していきます
(神) 亀ちゃん そのまえに こっちいらっしゃい
(亀) で、では 続きまして 電話のかけかたの実演をやります
「119番ですか? 至急救急車おねがいします}
(神) ごめんなさい いたずら電話でした ガチャン!
(亀) う、歌います ♪あお~げ~ば~♪と~お~と~し~♪わが~し~の~おん
(神) ♪うらら~うらら~♪うらうらよ~♪
こうしていつはてるともしれない攻防が続けられた
結末を知りたい方は「不思議の友」に掲載されるかもしれないので
あ、あるいは 月刊「ムー」に掲載されるかもしれないので
可能性はゼロということはないので お楽しみに
こういう俳句がある
「分け入っても分け入っても青い山」
亀の大好きな放浪俳人 種田山頭火の句なのだが
先日亀は山で道に迷った
「分け入っても分け入っても青い山 今夜の宿も ままならぬまま」
「どうしよう ああどうしよう どうしよう 一夜かぎりの 命とあらば」
「あっちがこっち こっちがあっち あちちでこちち こちちであちち」
「声がする こっちおいでと 耳元で いってみようか さそわれるまま」
「亀ちゃんや 抱いて抱いてと 声がする 夢幻を ひしと抱きしめ」
「夜が明け 昇る朝日に 手を合わせ きょうある命 ありがたきかな」
「さあ歌え さあさあ踊れ 命うた ぴ~ひゃらぴ~ひゃら どんどんどん」
「むっちょまっちょ まっちょむっちょ どんどんどん へいへいほ~へ~こいた~」
「におう門には福きたる へ~こけ へ~こけ こきまくれ」
(神もどきちゃん) 119番ですか 大至急救急車お願いします
(救急隊員) あ~ このまえの亀ですね そこいらへんに捨て置いてください