(神もどきちゃん) 亀ちゃん行くよ~ はやくして
(ちゃらんぽらん亀) ん? どこいくんな?
(神もどきちゃん) 何いってんのよ 姫島に婚前旅行に行くに決まってるでしょ!
(ちゃらんぽらん亀) はい? 今何て言った?
(神) ふ ふ こ、ん、ぜ、ん、旅行 きゃ~~~
(亀) おまえ また熱でたんか
(神) あ~ら このまえ うわごとのように姫島 姫島って言ってたじゃない
(亀) 姫島はそうかもしれんけど おまえと婚前旅行ってなんな?
(神) しのごの言ってないで ほらみて この船でいくのよ

(神) あれが姫島よ

(亀) おおお~姫島だ~ 伝説の島だ~
(神) 私たちの愛の島になるのよ 永遠の愛を誓うのよ きゃ~素敵
(亀) やっぱ熱がありそうだな ついたら病院いこうな
(神) 亀ちゃんちょっと横になってるね

(亀) あのな~ 弘法大師様が四国巡礼の折 姫島の橋の下で休んだんじゃ

(神) ね~亀ちゃん アサギマダラよ日本で唯一の渡りをする蝶なのよ
まだまだ謎が多い不思議な蝶よ 姫島は5月と10月に渡りの中継地点にな るの
これからまた南へ飛んでいくのよ

(亀) これが 1000キロ以上も旅をするという蝶ちょか~
無事に旅するんだよ
(神) 本当に命って不思議よね
ねえ見て見て 夕日よ ロマンチックよね~ たまらないわ~
さあ、亀ちゃん いまよ キスしていいわよ

(神) 亀ちゃんってば~ なに照れてんのよ 男だったら優しくビシッときめなさいよ
(亀) あんな~ お前といつから恋人になったんかい!
(神) そ、れ、は、ひ、み、つ ね~はやくってば~

(亀) きれいだな~ あの船はどこまでいくんだろう お~~~~い
神もどきちゃんは亀の手をそっとにぎった
そして熱き口づけを目を閉じてまっていた
この結末を知りたい方は今週発売の「亀の友」に詳しく写真入りで載っている
(神)ねえ 亀ちゃん 温泉入りにいこうよ
(亀) そうだね すこし寒くなってきたからね
(神)ねえねえ他のお客さん誰もはいってないみたいだから一緒にはいろ
この結末を知りたい方も「亀の友」に載っている
温泉から出た二人は海辺でぼんやりと海を眺めていた
(神) 不思議ちゃんはどこにでもいるのね

(亀) ほんとだね 目にはみえないのにね
(神) これから宿に帰って美味しい魚料理食べて ふふ それから めくるめく愛の時間が始まるのよ
この結末をどうしても知りたい方は「亀の友」臨時増刊号にてどうぞ
翌朝どういうわけか朝日を見に行くつもりがままならず
国東半島の国見へと旅立つ二人であった
(神) あれ 亀ちゃん 自販機にこんなもの売ってるよ

(亀) あ、いや~ これから 全国区になるからさ~
暖かい眼でみていこうね
(神) あっ 船が来たわよ 私たちの愛の島 またね~~
(亀) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このあと一気に国見の旅に突入する予定だったが 亀ちかれた
読む人も 疲れたと思うので
続く