それは昨日の夜突然起きた
地震でもないのに 本棚が崩れ落ちてきたのだ
ゆ、ゆるぎない不動心を持つ亀は
その様をただみつめていた 森羅万象はこうして起きるのだと
亀は瞑想（迷想）のただなかで そっと微笑むのであった
さていかがしたものか 今朝もコーヒー飲みながら考えている
（神もどきちゃん） 亀ちゃん いかがもくそもないでしょ！ 片付けるだけでしょ！
（ちゃらんぽらん亀） なるほど その手があったか
（神もどきちゃん） その手もくそもないちゅ～てんの！！ その一手でしょう
（ちゃらんぽらん亀） ではこの手はどうかな この亀の人生の荒波にもまれてきた
この味わい深い手 この手があるではないか
（神） ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
（亀） ん？ この亀の手はお気に召さぬとでも？
（神） ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
（亀） それとも あまりにも神々しい亀の手の美しさに声が出ないとでも？
ふふふ めんこい奴じゃのう ささ、もちっと近こう寄りんしゃい
（神） 亀様 そんなおたわむれをなさってはいけませぬ
（亀） なんのなんの この世はお戯れのハッピーカムカムじゃ ささ近くに
（神） じゃかましい～ いつまでくだらないこといってんじゃ はやく片付けろ！！
（亀） ・・・・・・・・・・・・
（神） ほんと いい加減年考えてしゃべりなさいよ ったく！
（亀） まま、そう堅いこと言わずともよいではないか 季節は春じゃ
命の芽吹きじゃ 歌って踊ってよいよいよい あそれそれ～
（神） ボコボコ ボコボコ ボコボコ ボコボコ
（亀） ああ～この幼子の罪をお許しください
（神） ボコボコ ボッコン
ボッコン ボッコン ち～～ん
「亀の友」５月号にその詳しい一部始終を現場写真とともに大々的に深く掘り下げて
｛地震がなくても本棚が崩れ落ちる怪奇不思議現象｝と題して特集する予定です
そのまえに皆様にいちはやく写真をお届けいたします
