鎌倉の隠者

日本画家、詩人、鎌倉の鬼門守護職、甲士三郎の隠者生活

181 超現実主義の猫

2021-02-18 14:09:00 | 日記

ーーー隙間から猫の手が出る日永かなーーー(旧作)

2月は恋猫の季節である。

だが最近鎌倉では野良猫撲滅運動のせいで、朧夜の恋猫達の騒ぎもあまり聞かなくなった。


私は動物は好きな方だが、我家は美術品が転がっているので屋内では飼育出来ない。

その代わりに猫神様(前出)ほか動物物の絵や像を飾って楽しんでいる。


(織部猫型水滴 幕末頃)

日当たりの良い洋間で揃ってお昼寝中。

背中の穴を指で押さえたり離したりして、耳の穴から出てくる水量を微調整する仕掛けだ。

漫画のようなデフォルメがなんとも可愛らしい。


こちらはつい最近我家に住み着いた超現実主義の猫。


(猫のダンサー レオノール フィニ エッチングに部分手彩色 1950年頃)

シュールレアリズムの女性旗手、レオノール フィニの得意の猫の絵。

我が楽園にふさわしい夢幻界の踊子だ。

たまたま鎌倉の古書店にバーゲンプライスで出たのを見つけ、急いで確保した。

猫関連のグッズは特に人気があって、まごついているとすぐに攫われてしまう。


さっそくライティングデスクの脇に飾れば、部屋中を楽しい気分にしてくれる。


畳の部屋に英国製ライティングデスクと超現実主義の猫で、我が和洋折衷様式もここに極まったのではないか。

絵や置物は飾りっぱなしにしてしまうと、目が慣れて感動も薄れて来る。

せめて月ごと季節ごとには入れ替えるべきだろう。

絵画彫像などもある程度の数が揃ってくると、今月はどれを飾ろうかと悩むのも楽しくなってくる。

隠者は毎年梅と桜の間の時期は、この猫達と戯れて過ごすようにしている。


©️甲士三郎