コヤチン、さまよい日記

静岡県内を東へ西へ行ったり来たりしています。
応援している清水エスパルスの試合の感想もお伝えします。

年末だというのに関ヶ原・大垣・美濃赤坂を訪ねてきました。

2013-12-30 20:13:57 | 旅行
今日は年末の忙しい時期にもかかわらず一人で旅に出ました。
妻が所用があって岡崎の実家に行ったので豊橋まで車に乗せてもらい「青空フリーパス」という1日乗り放題の切符を買って旅に出ます。どうも乗り放題ってのは食べ放題のバイキングと同じで無理やり遠くまで行かないともったいないと思ってしまいます。紀伊長島や木曽平沢や飯田まで行けますが帰ってくるのが難しい。なるべくアクセスが良い所の方が効率的という事で西濃エリアを選びました。

青空フリーパス。名古屋地域中心にフリーエリアが組まれています。


豊橋からスタートします。

米原ゆきの快速電車で一路関ヶ原へ。
大垣付近からは伊吹山もきれいに見えていましたが、大垣の次の穂積から日陰に雪の名残が見え始めます。関ヶ原に近づくと雪がだんだん深くなってきました。さすがは東海道新幹線を悩ませる豪雪地帯ですね。(感心している場合じゃない)

初めて関ヶ原駅に降り立ちました。

 
駅には関ヶ原の合戦をPRした看板が出ています。

駅から関ヶ原合戦の決戦地に向けて歩く事にします。
歩いて5分程で東首塚に着きます。徳川家康が床几場で首実検をし、その後東西2ヶ所に埋葬したことから「東首塚」と呼ばれているのです。


そのすぐ近くに松平忠吉・井伊直正の陣跡もありあす。


足元の雪に気を付けながら北に進みますと「徳川家康最後陣跡」があります。
関ケ原合戦当日午前11時ごろ、家康は苦戦に苛立ち、本陣を桃配山からまさに三成本陣の笹尾山のすぐ下(直線距離にて500~600m)へ移動させました。ここからの伝令により松尾山の小早川秀秋に発砲を命じ、見事裏切りへと仕向け、関ケ原合戦を勝利へと導いたのです。


だんだん雪が深くなって行きますが、多分普段は田んぼの中というところに「関ヶ原の合戦決戦地」があります。碑が立っているだけですが、周りを見回すとこの平原の中で天下分け目の合戦が行われたという事が偲ばれます。
 



この決戦地にほど近い笹尾山に石田三成の陣跡があります。この笹尾山雪に滑りながら登ってみましたが、合戦地の全貌を見渡せる場所です。

 
三成陣跡碑と笹尾山から見渡す古戦場。

山を下りて駅に向かいましたが、電車の時間までに少しありましたので関ヶ原の街を歩いてみました。
関ヶ原本陣跡ってありました。合戦だけが有名ですがここも中山道の宿場町であった事を再確認しました。
 関ヶ原宿本陣跡

関ヶ原から電車に乗って大垣に移動します。この町は以前一度来た事があります。その時は「奥の細道結びの地記念館」に行きました。あとはあまり訪れた事がない街でしたが、子供の頃まだ東海道線は長距離の普通電車が走っていて沼津から大垣行きという電車をよく目にしました。その頃はかなり遠い所にある街と思っていました。

大垣駅。駅ビルも立派です。

この大垣市は水の都とも呼ばれています。街中を清流が流れていて、その川沿いが散歩道に整備されています。心和む風景が随所に見られます。
川沿いを散策してみる事にします。この散策路は「四季の道」と呼ばれていて季節毎に表情を変えて楽しませてくれるようです。

掘り抜き井戸発祥の地。天明2年こんにゃく屋文七さんと言う方が、井戸を掘り、どの家でも井戸が掘られるようになったそうです。




こんな風景癒されます。

ちょっとコースを外れて大垣城を見に行きました。
かつては国宝でしたが戦災で焼失してしまいました。大垣市の市街地にありながら異質の空間がここにはありました。城の中に入って見たかったのですが年末年始休み中でしたので断念。外から見て回りました。


再び四季の道を歩いて行きます。四季の広場と言われる公園があります。滝のように川に流れ落ちる水の演出があり、ここも市民の憩いの場になているのでしょう。


その先が「奥の細道結びの地」です。川の対岸に「住吉灯台」がありこの風景も又絵になる風景です。結びの地には芭蕉の像もあり、以前行った事がある「奥の細道結びの地記念館」はリニューアルして立派になっていましたがここも年末年始休みで閉館中でした。


 
ここで「奥の細道」を終えました。

今度は駅に向かって対岸を歩きます。
旧中山道沿いに本陣跡があります。ここも中山道の宿場町でした。
 本陣跡。

駅に戻る道沿いに、「大手いこいの泉広場」という再現された湧水の雰囲気を作った場所があります。大垣の商店街の真ん中にもこんな施設があるとはさすがに水の都です。
 大手いこいの泉広場

さて大垣駅に戻り一度乗って見たかった東海道本線の支線、大垣→美濃赤坂に行きたいところですが本数が少ないので、揖斐方面に向かう養老鉄道で東赤坂に向かいそこから美濃赤坂まで歩きたいと思います。
この養老鉄道は2007年近鉄から経営を引き継で運営している近鉄の子会社です。三重県の桑名から大垣を経由して揖斐まで走っています。この電車なんと車内に自転車を持ち込む事ができます。ある意味便利です。
 養老鉄道

住宅の中や田園地帯をゆっくり進みます。下車駅の東赤坂はすぐ着きます。


ここからJRの美濃赤坂は真西に向かいます。思ったより早く着いてしまいました。
中山道赤坂宿の看板が随所に掲げられています。ここも中山道の宿場町なんですね。
赤坂の商店街の中ほどに「赤坂港跡」があり、常夜燈が残っています。大正時代まではここを数百艘の舟が行き来していたそうです。


 
本陣跡と昔の風情漂う通り。宿場町も面影が強く残っています。


お茶屋敷跡は将軍上洛の際の休泊設備で、徳川家康が、慶長九年(1604年)に設けました。

美濃赤坂駅に向かいます。昭和を感じさせる建物が見えてきました。勿論無人駅になっていますが、その隣のヤードでは西濃鉄道の貨物が石炭の運び出しの作業をしていました。
 
終着駅の寂しさを感じますが、ここも東海道本線なんでしたね。

 西濃鉄道の貨物。鉄道ファンがカメラを構えていました。

美濃赤坂から大垣はすぐでした。隣の荒尾を出るとすぐに本来の東海道本線に合流します。ローカル線から一気に幹線に変わったようです。スピードもそこから格段にアップしました。
大垣に着き東海道線の快速電車に乗り換えると後は一気に帰途に着きました。

こんな時期に呑気に旅行なんてした事ありませんでしたが、展示館のような施設が閉まってしまってプラスアルファの知識を得て帰る事ができなかった事が残念でした。
しかしこの「青空フリーパス」なかなかいいですね。静岡県内中心には「休日フリーパス」ってのもあります。上手く活用して手軽な旅行を楽しみたいと思います。