庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「ハレ」の日と「ケ」の日

2015-01-10 17:06:48 | 日記・エッセイ・コラム
正月松の内も終わり、そろそろ普段通りの平凡な日々が戻ってきた、子供の頃は
もういくつ寝るとお正月と、指折り数えてワクワクしながら待つ楽しいイベント
で、正月の終わりには文字通り、祭りのあとの寂しさを味わったものだった・・・

昔から、日本人は普段通りの日常を「ケ」の日、正月や祝祭日等年中行事などを
行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けていました。

「ハレ」の日には、晴れ着を着たり、神聖な食べ物である餅や赤飯を食べたり、
お酒を飲んで祝ったりする特別な日で、ワクワクする様な楽しい日です。

「ケ」は普段通りの生活を送る日ですが、日常生活の「ケ」がなく、毎日がお祭り
の「ハレ」だったら、それはそれでつまらないものになってしまう?かも・・・

また、病気や死など、日常の「ケ」の生活が順調にいかなくなることを、「気枯れ」
=「ケガレ」といって忌み嫌い、禊ぎ、清め、祓いなどをしました。

「ケガレ」を落とし、単調になりがちな普段の生活に「ケジメ」をつけて、「ハレ」
の日を迎える繰り返しで「ハレ」と「ケ」はワンセット成り立っていると言えます。

普段通りの平凡な「ケ」の日常があるからこそ、「ハレ」の日が一層、輝くとも言え
ると思う。

日々に「ハレ」と「ケ」があるように、人々の日々の生活の中にも光の部分と影の部分
があり、悪いことが起こると「明日はきっとよくなる」と自分を励ましたり、よいこと
が起こると「いいことばかりではない」と喜びすぎるのを戒めたりします。

まさに「人間万事塞翁が馬」「禍福はあざなえる縄のごとし」だと言えます。

 窓辺のシクラメンの花。
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寒中なのに?まだ咲いているルドベキア

2015-01-09 22:28:02 | 日記・エッセイ・コラム
ルドベキアは非常に繁殖力旺盛な草花で夏から秋まで、猛暑や直射日光にも
負けずに、我が家の狭い庭を覆い尽くす様な勢いで咲いていた。

ルドベキア・タカオは他のルドベキアに比べると花が小さくて、咲き乱れる
ので、花の一個ずつは小さいですが、株全体では非常に目立つ華やかです。

しかも夏の猛暑でも水さえやれば枯れることがなく、手間がかからないいのも
嬉しい。

さすがに10月頃になると花も咲き終わって、ほとんど枯れてしまうが霜よけを
すれば越冬も可能です、こぼれダネで翌年の春になればまた芽吹くので、防寒
せずに放置しておいても、毎年新しい株が出来るので全く気にならない。。

こぼれ種から遅れて育ち、他のルドベキアの花が咲き終わる10月頃になって、
ようやく咲き出した季節外れの株があったので、いつまで咲いているのか?気
にしながら見守っているが、年を越して寒に入ったのにまだ咲き続けている。

寒さにも負けずに、我が家の軒下で元気に咲き続けるルドベキア・タカオ。


こちらは去年の盛夏の頃、群生して咲き乱れるルドベキア・タカオ。


夏の猛暑や冬の酷寒にも負けず、元気に咲き続けるルドベキアを見ると、生命力
とパワーをもらって、元気が出る気がする。

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花の咲かない冬の日は・・・

2015-01-08 16:41:24 | 日記・エッセイ・コラム
「花の咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ」と言う好きな言葉がある。

植物が「下へ下へと根を伸ばす」のは、土から養分を吸って、エネルギーを
蓄えるためです、寒く厳しい冬の間に十二分に養分を吸い取った桜の木は、
やがて花咲く春が来た時、満開の美しい花を咲かせて、人々を楽しませる事
になります。

自然に四季があるように、人生にも花咲く春の様な時期もあれば、やること
なすこと裏目に出て、うまくいかない冬の様な時期もある。

あなたは、今、花盛りでしょうか? それとも、花が咲かない日が続いてい
るでしょうか?

花の咲かない冬の日は、どんな人にもあるものです・・・

そんなうまくいかない時期は、やがて巡り来る花咲く春に備えて、
「下へ下へと根を伸ばして」力を蓄える時期なのだと思う・・・

古民家の正月まゆ玉飾り、餅や団子を柳の枝にさして作物の豊かな「稔り」
を表現したもので、それを神棚やその近くに飾り作物の豊作を祈念したもの。

繭玉が蚕の繭の形をしているのは、言うまでもなく養蚕をおこなう人々が
蚕繭の豊作を祈願していた名残です。
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1月7日はつめきりの日

2015-01-07 20:27:22 | 日記・エッセイ・コラム
今日七日は、七草粥を食べる日として知られているが、つめきりの日でも
ある。

新年が明けて、初めて爪を切る日が1月7日とされており、七草粥をつくる
とき、前日の晩に七草を包丁で叩いて水に浸しておいて、七日の朝に粥に
入れるのが手順。

その粥をつくる前に七草爪と言って、七草を浸した水に爪をつけてやわら
かくしてから切ると、その一年間風邪を引かないと言われている。

もう遅いのかも知れませんが、七草を浸した水がまだ残っている人はやって
みては?、これで一年風邪を引かないで済むなら安いものだと思うけど・・・

かく言う私もやってなかったので、代わりにゆず湯に入って温まって、ゆず湯
につけて爪を柔らかくしてから、今年初めて爪を切ったが、果たして効き目が
あるのかどうかは知らない・・・

今日で正月松の内は終わり、おめでた気分の非日常「ハレ」の日も終わりで、
また普段通りの日常「ケ」の日々がやってくる・・・

古民家の正月飾り、凧。


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寒の入りと春の七草

2015-01-06 17:34:26 | 日記・エッセイ・コラム
今日は24節季の小寒、寒の入りで立春になる寒の明けまでの約一ヶ月が、
寒の内で一年で最も寒気の厳しい頃なのだが、今日は低気圧の影響で荒れ
模様の天気となったが、南風も吹いて気温は日中15度まで上がり、春先の
様な暖かさを感じる日だった。

小寒の初候は、芹乃栄う(せりさかう)で、春の七草の一つ芹がすくすく
と群れ生えてくるころです、寒の最中に採れる芹が最も美味しいとされ、
「寒芹」「冬芹」と呼ばれて、珍重されるとの事です。

明日一月七日は今年も健康でありますようにと願って、春の七草の入った
七草粥をいただきます。

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、
これが春の七草、七草粥は正月に盛大にのんだり食べたりして、疲れた
胃腸を休める意味から生まれた風習だと思われる。

近所の公園の古民家で栽培されている、春の七草。









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