暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

噂に誘われ、行き当たりばったり無鉄砲旅③ 中条氏館(熊谷市)

2017-09-05 23:53:40 | 城館跡探訪
熊谷市でもっとも探訪をお勧めしたい館跡こそ、この中条氏館跡です。


玉井陣屋から、別府城を訪ねたあと、そこから一気に熊谷北東部の中条地区に

向かいました。

実は、小学校時代から、毎週熊谷市内を魚釣りのために走り回っていたせいで、

北部一帯に土地勘があり、中条-別府間は、考えるほど離れていないことに気が付いたのです。

自転車で1時間ほど走ると、水田地帯にこんもりとした森に包まれた集落が見えてきました。




中条氏と言えば、小太刀を使うことで有名な、中条流の開祖としても知られています。

館跡は常光院というお寺の境内です。

お寺の本堂はかやぶき屋根がいい雰囲気で、境内には館跡内の郭を区切る、土塁、水堀が

しっかりと残っていました。



周囲を囲む構え堀は、深くて水も清く、たくさんのコイが泳いでいていました。



当時、観光地として津和野が人気を集めていました。津和野と言えばきれいな水の流れる水堀とコイ。

そのイメージが重なりました。

古都のようなたたずまいもあって、「熊谷にこんな素晴らしい場所があったのか」と、

感激しました。