暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

三峰神社と城郭遺構① (大滝村)

2017-09-22 23:33:57 | 城館跡探訪
本日は三峰神社についてご案内いたします。

三峰神社と言えば、山犬を眷属とすることで有名です。

他にも、宮本武蔵が宍戸梅軒と闘った(ということになっている)ことで、

有名ですが、中世山岳城郭遺構があることでも知られています。

山岳寺院は、中世においては「アジール」でもあり、その自主独立性を担保するために、

武士団に対抗可能な武力が必要だったわけです。

城郭遺構は三峰山の参道を登り詰めた神社入り口を防衛するために、鳥居を挟む形で虎口と郭が

構築されています。

かつては、ロープウエーが動いておりましたが、老朽化に伴って廃線になりました。

私の家では正月の3日目に三峰神社に参拝するのが習慣だったので、何度もロープウエーに

乗りましたが、参道を使って参拝したことは一度もありませんでした(笑)

今回は秩父湖周りで登りました。

秩父湖周りは神社の裏側にある駐車場に到着します。



鳥居は新しいもので、宝物殿が近くにあります。冬期は閉館していますが、夏期は観覧可能です。

三峰神社はいまオオカミブームと言ってもいい状況で、宝物殿には神社の関係の資料や、奥秩父で発見された

オオカミの遺物も展示されていて、なんだかんだ言いながら資料を買いまくってしまいました。



鳥居は山犬が守っております。



この山犬像は新しいですが、神社の境内には多くの古い山犬像が奉納されております。

神社境内を歩いていくと参道を上り詰めて表参道に合流し、今度は下り坂になります。

表参道経由で来た時、表参道口の方が高いので、山門までは下り坂になるためです。



豪壮な山門が見えて参りました。

そういえば、19歳の頃、高校の同級生と三峰山に来たことがあったのですが、神社はものすごい濃霧で

神秘的な雰囲気だったことを思い出します。



修復もきちんと行われているため、鮮やかな色彩の彫刻を見ることができます。






山門から本殿まで、今度は猛烈な石段です。

思わず天を仰いでしまいますね。これを登れってかと・・・。