暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

松山城裏門 岩室観音③ (2017.07.25:吉見町)

2017-09-16 23:34:13 | 城館跡探訪
岩室観音は、代々の松山城主によって信仰されてきました。

現在、岩室観音は近くの「根古屋」にある真言宗智山派岩室山龍性院に管理されています。

古いお堂は豊臣氏の攻撃による松山城落城の際に鞘腫地してしまいました。

現在のお堂は江戸時代、寛文年間に再建されたものです。

再建されたとはいえ、充分古いお堂ですが、現在は補強のために

鉄の支えが入っています。




さて、昨日の続きですが、2階部分の梁にも千社札がべたべた張り付けられています。

これをこんな場所に貼るというのは凄い情熱だと思います。







奉納額も多いです。








岩室観音のある谷間には、石仏のある岩室があります。

ここには、88体の石仏が安置されているそうです。



寥々とした雰囲気です。

裏口に向う谷間には、胎内くぐりの岩穴があります。



この谷間は湧き水も落ちてじめじめしています。


松山城跡は現在もよく保存されています。

80年代の写真をご覧いただくときには、周囲の状況も調査したうえで、お目に掛けたいと思います。

松山城裏門 岩室観音② (2017.07.25:吉見町)

2017-09-16 00:53:29 | 城館跡探訪


岩室観音は2階の部分に登ることができます。



結構急な階段ですが、戦前に建てられた農家に行くとこんな角度の階段がありました。

天井を見上げると、千社札がいっぱいです。

いつも思うのですがどうやって貼るのでしょうか?不思議です。



2階にはたくさんの奉納額がかけられています。

時期も様々です。





明治16年3月に奉納された額には、たくさんの馬が描かれています。