暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

松山城裏門 岩室観音① (2017.07.25:吉見町)

2017-09-15 00:31:21 | 城館跡探訪
本日は、北埼玉の名城、松山城の裏門にあたる岩室観音を紹介いたします。

松山城のある丘陵地帯は、砂質凝灰岩という火山灰の凝結した柔らかい岩石で出来ています。

吉見丘陵はこの砂質凝灰岩が広い範囲に広がっています。

岩室観音のすぐそばには、有名な吉見百穴があります。



古墳見学に行くと、周囲の田畑やあぜ道で埴輪の欠片などが拾えて楽しいのですが、

ここにはそういうものは一つもありません(笑)。



こうした穴の形については分類がなされており、そうした研究に基づいて

穴の写真を撮っていくのもいいかもしれませんが、当日はとても暑くて、そんな気力も湧きませんでした。

気力がわかなかっただけではなく、私には目的がありました。

それが岩室観音です。



岩室観音は松山城の裏門に当り、凝灰岩の深い谷間の入り口に、清水寺の舞台のような山楼が立っております。

この隣には、岩窟ホテルという、岩盤をくりぬいて作った構築物があります。

現在は崩落の危険がある為、立ち入り禁止になっていますが、かつては二つの部屋と階段が作られ、

さらに大きな業窟が彫られ、醤油樽を置く倉庫として使われていました。

ホテルではありません。