暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

大河原氏館跡

2017-09-07 01:16:19 | 城館跡探訪
これは、80年代に訪ねた時の写真ではなく、本年、2017年8月に訪問した際に撮影した写真です。

大河原氏と言えば、平安期から鎌倉期に東秩父村御堂を根拠にした武士で、国宝の名刀を

打たせたことで知られています。

その後、松山城主の上田氏が、松山城を撃退されるたびに、東秩父に逃げ込み、

ここで力を蓄えたことでも知られています。

現在は、館跡には浄蓮寺があります。



浄蓮寺山門をくぐって中に入ると、中は大きな境内になっております。



ここで眼を引くのは、鐘楼で、普通、本堂から離れて、境内に立っているものだと思いがちですが、

ここでは鐘楼が建物の中にあります。

近くで見るとこんな感じです。



もう一枚、望遠で撮影しました。



遺構は堀跡と土塁です。

土塁は、のちに石垣で固められてしまったようですが、その高低差はかなり風格を感じさせます。



今では、水堀の上にコンクリートの蓋がかぶせられて、地元の人が使う通路になっているようです。



東秩父村は自転車移動が主であった私にとっては、かなり遠いところで、1度訪ねた時は途中から雨が降ってしまい

充分に調べることができませんでした。

今後出てくる写真などで、補足記事を書きたいと思います。