そんな前書きで始まるこの本は最高である 更に続く
禽獣は喰らい人は食べる たまに禽獣と変わらないくほど喰らう人間もいる
創造主は人間に生きるがために食べることを強いる上に高額の請求書を与え、それに報いるものときたら「おいしかったワ、この次またネ」えっもう帰っちゃうの?
グルマンディーズ(美食愛)はわれわれの判断から生まれるのではなく、グルメ番組の特番料理から生まれる 放送日の翌日駆けつけると決まって待たされる
胸につかえるほど食べたり酔っぱらうほど飲んだりするのは、たまにしかレストランへ行けない輩のすることである
料理人に必要欠くべからざる性質は「気に入らない客は来て欲しくないよ」という頑固さで、どういうわけか おやじに叱られると料理が3割がたうまいのでは無いかと勘違いする人の良い客が絶えない
どこかへ食事にでかけるということは、つかのまの幸福になろうとすることである。
幸福を台無しにされないためにこの 恨ミシュランを読むべし。
93~94年に朝日新聞社から出ていたこの本、ちょっと古いが実におもしろいんだなぁ